MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

僕の人生の目標は宇宙エレベータを建設して「100万人が宇宙へ」行く時代を作ることです。

須知 高匡さん

慶應義塾大学理工学部3年(休学中)/Zip Infrastructure株式会社 CEO

MAKERS UNIVERSITY 3期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでいますか?

幼いころから宇宙が好きだったので、大学のサークルに入り、超小型衛星の設計コンテストに出場したり、他惑星での探査をするローバCANSATを製作したり、宇宙エレベータの昇降機を作ったりしていました。

このうち、CANSATについては今年度大会の代表も務めています。
宇宙に関する様々なものづくり活動をしていましたが、このうち、宇宙エレベータに関しては、未だに発展途上であることに魅力を感じ、宇宙エレベータの建設を一生の目標にしようと思いました。

しかし、現状では宇宙エレベータは技術面こそ研究されているものの、資金面の課題に関しては誰も取り組んでいない状態でした。なので、資金と技術を両輪で回す会社を作って宇宙エレベータを自分たちで作りたいと思い、今年7月に起業しました。 今は、資金面を回すためのジップライン事業と宇宙エレベータの技術を活かした交通インフラである「自走型ロープウェイ」の開発をしています。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

自分は大学寮に住んでいるのですが、そこの先輩に起業している方がいて、インターンの面接に行きました。 そこで、MAKERS一期生の坪井さん(https://makers-u.jp/people/makers01/syunsuke-tsuboi)を紹介してもらいました。坪井さんから起業とかに興味があるんだったらということでMAKERSを紹介してもらいました。
2期のDEMODAY(https://makers-u.jp/demoday2018)も行きましたが参加者の意識が高すぎて&実績がすごすぎて気持ち悪くなってしまい、途中で帰ってしまいました。(笑)

でも、帰り道でそれって同族嫌悪っぽいなあと思い、もしかしたら自分も受け入れられるのではないかと思って応募してみました。他にも、自分は起業とかに関する知識が何一つなかったので、それらを学ぶため、また、大きな目標をかなえようとしている仲間が欲しいなと思い応募しました。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化や進化がありましたか?

いろいろなことが変わりました。

事業面に関しては、最初は「火星に宇宙エレベータを作りたい!!」って言ってたのですが、それがいくつかの段階を経て現在の起業という形に落ち着きました。 自分の振れ幅という面では、MAKERSのみんなが本当に何でもする人(資金調達してたりとか、いきなり泣き始めたりとか、ギャップイヤー中だったりとか)なので、それを見て自分の行動の選択肢も広がり、MAKERSのおかげで起業とか休学っていう選択肢を取れたかなと思います。

Q.
MAKERSUNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

一番最初のキャンプだったのかどうか忘れたんですけど、それぞれが最初の一か月取り組む課題を選ぶ時間に、みんなの希望が偏って、どうやって決めるかでもめて一瞬ものすごく険悪な雰囲気になったことに感動したのを覚えています。

普通そういう決め事って誰かが妥協するじゃないですか。
でも、MAKERSのみんなって妥協する人は少なくて、むしろ「最初の想い大事にしようぜ」みたいなこと言う人とか、自分が希望する課題やりたいから、どうにかして他を排除しようと策略してる人とかいて、すごかったです。
周りにここまで我が強い人ってこれまでいなくて、みんなの想いの強さや起業家の素質みたいなものを知ることができました。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

他のプログラムは、経験したがことないんですけど(笑)、多分、MAKERSに入ってその結果就職するとかでも全然許されるというか、そんな雰囲気があると思います。
自分の想いに忠実であり続けるというか、起業とかはあくまでも手段であるという考えが浸透しているので、結果どうなったとしてもすごい暖かいです。

ロープウェイのプロトタイプ

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?どんな存在ですか?

「ジャンプ台」です。

みんながジャンプしてれば自分もジャンプするのが怖くなくなるっていうか、 みんなの取り組みをジャンプに例えると、みんなで一緒にジャンプの練習をしたりだとか、先輩ジャンパーから教えてもらったりだとか、仲間がジャンプするのを見たりだとか。そして、自分もジャンプしてその経験をみんなに共有する、そんな場所です。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

最初にも書きましたが、僕の人生の目標は宇宙エレベータを建設して「100万人が宇宙へ」行く時代を作ることです。

宇宙に行くためには、宇宙飛行士になるという手もあります。
しかし、僕の場合はもちろん自分が行きたい気持ちもあるのですが、みんなが行ける時代を見たいというか、例えば今の空港の行先表示板みたいに、宇宙への行先表示板にずらっと目的地とか、時間とか書かれている、そんなものを見たいなあという気持ちが強いです。
そのために、今取り組んでいる「自走型ロープウェイ」を都市に張り巡らせて、JR東海とかそれクラスの会社を作って、研究費を100億とか稼がないといけないんです。

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PROFILE

須知 高匡

慶應義塾大学理工学部3年(休学中)/Zip Infrastructure株式会社 CEO

宮城県出身の21歳。幼いころから宇宙が好きで、大学では、超小型衛星や惑星探査ローバCANSAT等の開発に関わる。 宇宙エレベータの昇降機の開発も経験するが、宇宙エレベータ実現のためには資金面と技術面の両輪を回すことが必要と気づき、Zip Infrastructure株式会社を2018年7月に起業。昇降機開発の技術を活かした交通インフラ「自走型ロープウェイ」事業を主に行っている。

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