MAKERS UNIVERSITY

HOMEMAKERSな人々メンターインタビュー「クロコム」ってどんなところ?ゼミ生×メンター黒越さんによる クロコム座談会!

MENTOR INTERVIEW
メンターインタビュー



「クロコム」ってどんなところ?
ゼミ生×メンター黒越さんによる
クロコム座談会!

黒越誠治さんがメンターを務める、起業特別ゼミ「クロコム」は、MAKERS期間中に登記する意思のあるメンバーであれば、誰でも参加できる横断型のゼミ。他のゼミが4〜7人なのに対し、クロコムは毎年20人ほどが参加するコミュニティ型のゼミとなっている。3月には4泊5日の合宿、4月以降も毎月1泊2日と、圧倒的な時間がクロコム最大の特徴だ。
今回は、クロコム1期・2期生であり、現在はクロコムのメンターも務める3名の皆さんに参加いただき、クロコムスタイルでの座談会を行いました。テーマはズバリ、「クロコムってどんなところ?」。黒越さん進行役による、ライブ感満載のクロコムスタイルをご覧ください!

PROFILE


黒越誠治さんメンター

デジサーチアンドアドバタイジング代表取締役。適格機関投資家(個人)。アントレプレナー支援財団代表理事。各種アクセラレタープログラムを実施。恵比寿ガーデンプレイス内に、インキュベーションオフィスCOEBI(コエビ)も運営。


吉田 亮さんMAKERS1期生

月間210万PVを越える神社お寺のお参りの記録投稿サイト「ホトカミ」を運営する、株式会社DO
THE
SAMURAI代表取締役。東京大学理科二類入学後、文学部卒業。日本で初めてエグジットを前提としないソーシャルエンジェル出資で約1億円の資金調達を実施。日本文化をこよなく愛する29歳。
https://dothesamurai.com/


渡部カンコロンゴ清花さんMAKERS1期生

日本に来た難民申請者の社会参画とエンパワメントを目指すNPO法人WELgee代表。難民の就活に伴走する「就労伴走事業」、難民の背景を持った講師たちと届ける「セミナー事業」「WELgeeサロン」などを展開。2018年にはINCO主催
Woman entrepreneur of the year Award
(女性起業家アワード)でグランプリを獲得。
https://www.welgee.jp/


田村 賢哉さんMAKERS2期生

次世代データベースを開発する、ダーウィンエデュケーション株式会社代表。東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍し、「地理学」を専門に研究を行う、地理学者。 
日本発となる、オープンソースのデータベース「APLLO」では、クラウドファンディング史上国内最高額の2.76億円を調達し話題に。
https://www.wantedly.com/companies/company_3431199

それでは本題。今日の目的は「クロコムとは?」を読者に伝えること。事前に書き出してもらった質問からいくつかピックアップして話していきましょう。

Q01自分がクロコムで
大きく変化したと思う瞬間を一言でいうと?

渡部さん:それまでは、現場の目の前のことに必至になりがちだったのですが、クロコムで長い時間議論を重ねるうちに、「その先に何があるか、何を作りたいのか」を考えるようになったこと。よくも悪くも、自分をごまかせないと気づきましたね。

田村さん:ゼロイチ、料金表、引力フィルター。この3つが自分の中で、共鳴しはじめたときです。自分のやりたい思いを形にするために「美しい料金表を書く」というのは、クロコムで最初にやること。議論しながらホワイトシートに何度も書き直して、壁一面に貼っていくんです。

吉田さん:僕は、個人事業主の期間が長かったので、初めてお金を人に払って、仲間と働くようになったときです。

黒越さん:残念ながらというか、仕方がない事というか、今の日本は資本主義なので、やりたいことをビジネスにするためには、きちんとした美しい料金表がつく必要があると思っています。お金の要素を排除してはNPOも含めサスティナブルにはならない、、、そんななかで美しいという意味は、料金表にはポリシーや、コンフリクト(矛盾・対立)のどこを重要視しているか等、経営者の性格まで反映されている気がします。クロコムではその「矛盾のない料金表」を作り込んでいきます。
あとJess(渡部さん)の「人はごまかせるんだけど、自分のことはごまかせない」確かにそれはあるかも。
人ってゆるやかにじゃなくて、一気に成長する瞬間があるとおもう。それをゼミ生たちは目の当たりにする。これってすごく面白いことだと思います。

Q02クロコムで得られたことは?

田村さん:それまでは、他の業種は関係ない“他人事”と思っていたけど、自分の興味を超えて事業を考えるようになったこと。

吉田さん:長い時間一緒にいることで、クロコムの仲間、それぞれの“思考の過程”が分かるようになりました。それぞれの熱い想いを知ることで、たとえば日々のニュースの見方ひとつとっても変わりました。

渡部さん:目的と手段を明確に考えるようになりました。人や自分の“思考の癖”が分かるようになったことも大きいと思います。「自分にとってのこだわりは、他の人にとっては大したことない」ということにも気づきました。

黒越さん:確かに、目をつぶっても誰のアイデアか分かる気がする(笑)。そのくらい思考の癖って人それぞれだなと思うし、ものごとを客観的に見ることはすごく大事かもしれませんね。あとはその自分の癖というか“凸凹したこだわり”が分かるというのも大きい。別に直すんじゃなくて自分で分かればいいと思います。

Q03黒越さんはどんな人?

渡部さん:黒越さんのプロフィールだけを見ると、それこそ“資本主義の権化”みたいなんですけど(笑)、実際はそうじゃなかったです。私はずっと「いわゆるお金儲け」にアレルギーがあったんですけど、お金は目的じゃなくて、その先にあるビジョンに向かうガソリンなんだと、お金のあたたかさを知りました。あとは何ごとにおいてもプロフェッショナルで、ごまかせないし、ごまかさない人です。

吉田さん:最初にMAKERSで黒越さんの講演を聞いたときは、半分くらい言っている意味がわからなかったです(笑)。でもそれは、黒越さんは誰に対しても対等に話しているから、手を抜いていない証拠だと後に気付きました。相手が若くても、決して上から目線ではなくフラットに接する方です。

田村さん:クロコムはゼミの中に黒越という名前が唯一入っていなんですね。それって、メンターだからと上から目線になるのではなくて、一緒に学ぼうという黒越さんの想いが表れている気がします。

黒越さん:こういう質問、すごくメディア向けっぽくて苦手なんだけど……。いい機会だから考えてみました。僕は常に「一方の意見」と「真逆な意見」を考えるようにしていて、この二つを、重要視しています。クロコムって、一見偏った考えや強い意思を持つ人の集まり。だからこそ、クロコムではその考えが多様性となり、体感できる場になるといいなと思っています。

Q04クロコムで大切にしているキーワードとは?

吉田さん:碁石を置く順番。腹を決める覚悟。ミッションドリフト。お金の色。料金表。ゼロイチ…。

田村さん:これまでの体験や感じてきたことを言語化できているか。

渡部さん:なめらか。シンプル。フィルター。料金表。起業しなくてもいい、やらなくてもいい。

黒越さん:「必ずしも起業する必要はない、しなくてもいい」確かにこれは常に言ってますね。その人の想いを叶えるために、一番しっくりくる方法を考えれば、それが起業でなくても全然構わないと思っています。起業すべきか否かがクロコムでわかるようになるかもしれないですね。

Q05これはクロコムではない!間違われやすいけれど

吉田さん:参加したら色々教えてもらうという場ではないです。自身に問い、気付き、感じ、それらを言語化する環境です。

渡部さん:いわゆる、儲けるための起業ノウハウ塾ではないこと。一般的な起業ノウハウだけを知りたい人にとっては「気づけ!」と言われ続けるので、クロコムは面倒くさい場所なのかも……(笑)。

田村さん:ルールメイクをいきなりやるところではない。ルールで人を縛ったって結局はうまくいかない。

黒越さん:資金調達すること自体を否定はしてませんよ。この中にも1億円とか3億円とか調達してる人いるでしょ(笑)。ただ確かに、何かを教えることは一切しませんね。あとは、事業目的を公と私と考えたときに、「私のため」だけにお金を集めたりお金を儲けたいと思う人は他の場所もあると思っていて、「公のため」になにかをやり遂げたいと思える人も含めて共生できる場所になれば素敵だなーと思っています。

Q06クロコムを一言でいうと?

田村さん:世の中をハックする一手を身につける場所。

吉田さん:鎧を脱いで、皆と歩き出せる場所。学校教育などで学んできたことを一度すべて置く場所かなと。

渡部さん:反発とか多様性とか差別とか…。嫌なところもいい所も含めて、クロコムでは社会の縮図が見られるところ。それらの境目を溶かす場所でもあるのかなと思います。

黒越さん:“起業家同士の超真剣な教え合いの場” ですね。たくさんの時間をかけて、考えて、それらをぎゅっと圧縮してアウトプットしていきますから。一言でクロコムを言い表すのは難しいんだけど、「5人だったら多様性が少なすぎてクロコムは開催できない」っていうことはだけは間違いないかも!

Q07クロコムの仲間とは?

渡部さん:真剣に向き合うからこそ、それぞれを認め合い、互いをやわらかくしあえる存在。

吉田さん:仲間が悩んでいるときも、うまくいっているときも全部尊い。

田村さん:互いに信頼し合っているからこそ、親身になってアドバイスしたり、最悪の危機は逃れられる、そういう意味では「相互での個人保険」だと思っています。

黒越さん:長く濃い時間を過ごしますから、まさに苦楽をわかちあった仲間。相手の尊敬できる部分を互いに知り合える人がいることは、大きな財産になると思っています。

まとめ。
今日の感想をそれぞれどうぞ。

吉田さん:まさに、この形態がクロコム。改めて、クロコムは素晴らしい場所だなと感じました。初期メンバーとして、ずっとここに貢献していきたいと思いました。5期、6期といろんな人たちと出会えることが楽しみです。

田村さん:クロコムを説明しようと思っても伝えきれない質感を纏っていると、改めて実感しました。

渡部さん:インプットとアウトプットのすごい速さでの繰り返し。これがまさにクロコムだし、自分の3年半でもある気がしました。事業をやる中で一番大事で、一番難しいことなのですが、「言語化の重要さ」を改めて感じました。

最後に、
黒越さんに「メンターをしている理由」を伺いました。

「老後に寂しくなるのが嫌だから」が始まりかもしれません。僕はこれまで1,000件以上もの企業再生のデューデリジェンスに関わってきたんですが、その中で引退を考えている社長さんたちが皆、口をそろえて言うんです。「同じ世代の人とばかり群れてしまうと社長業って、老後は寂しくなるよ」って。だから、そうならないために若い人たちとなにか本気でやりたいと思ったのがきっかけな気がします。加えて、起業家支援や、企業再生も投資にも通ずるのですが、何かを発掘することが好きなんですね。そして僕はミーハーで自慢するのも好きだから、本気で頑張る人たちを発掘して応援できるのは楽しいと感じています。
僕は、何ごとも予定調和が好きではないんですが、このクロコムも4年目になって、当初は思ってもいなかった僕にとっての“仲間”ができた。ジェネレーションギャップがあると“仲間”はできにくいと思うのですが、こうやって真剣な場を通して仲間ができたことが僕にとっても嬉しい事でした。今後は、今日座談会に参加してもらった1期2期生たちにもメンターに入ってもらいながら、このクロコムという仕組みを永続させていきたいですね。

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