MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

MAKERSは「いつ戻ってきても安心できるし、飛び出すこともできる」玄関のような存在。

鈴木 啓太さん

クイックピジョン株式会社 代表取締役社長(法政大学大学院デザイン工学研究科システムデザイン専攻卒)

MAKERS UNIVERSITY 1期生

鈴木 啓太さんインタビュー写真1

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?

MAKERSに応募する前は、大学研究室で救急活動の現場に導入する、関係者間の情報連携を加速させるオペレートシステムの開発を行っていました。というのも所属していた研究室が、ソシオデザイン(社会システムデザイン)を掲げていて、社会問題に対するデザイン的解決をテーマに取り組んでいたもので。他にヘルメットとか医療用マスクのデザインとかもやりましたね。

今は世界一面白いカメラスポットとそのカメラネットワークを使用した次世代型安心基盤を作ろうとしています。災害や救急のことを4年ほどやってきたわけですが、ずっと感じていたことはいかに緊急時利用のものを日常に溶け込ませていくか。これが本当に重要だと。なのですっごい面白いものを作ります。でもそれが社会や緊急時の為になっている。やっぱり社会的に意義があるものにかっこよさを感じています。詳しい内容は、ホームページで今後発信してくので是非(笑)。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いで応募をし、参加しましたか?

実は、MAKERSは自分で見つけて応募したのではなく、創業メンバーである研究室の後輩に送り込まれてきた、というのが正解です笑。なので、その頃の想いとしては「修士論文と審査発表がある忙しい時期にぶち込みおって。。」って感じでしたね(笑)。研究室の教授には内緒で参加していました。でも、その頃ちょうど思っていたのは、同年代の仲間が欲しいなと思っていました。知り合いは年上ばかりでしたから、気軽に相談できる人をたくさん作りたいなと。今では、一生涯の付き合いになるだろう気の合う仲間が数多く増えました。

鈴木 啓太さんインタビュー写真2

創業メンバーの写真

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化がありましたか?

ビジョンを描くことの大切さですね。

MAKERSの初日、印象的だったのは、ビジョンだけをいう人が非常に多かった笑。具体的な策がなく、そのプラン実際どうやって実現するの?と聞きたくなる人たちがいっぱいいて、本当にこの人たち大丈夫なのかなとすごい思っていました笑。それでも数か月経って、実際仲間集めて、着々と進めてる人がいたり。自分自身も数ヶ月事業プランを進めて、ビジョンを描くことの重要性に気付かされる場面がいくつかありました。例えば「君はこのアイディアを実現させて、どんな人たちを具体的にどんな状態にさせたいの?」と聞かれて、「お。。」ってなるとか。

そもそもを考えると、最近の自分はビジョンよりソリューションに惹かれるタイプで、ひたすらソリューションを磨こうとしすぎていて、自分自身の想いに耳を傾けることをすっかり忘れていました。今は、とにかく自分が一番やりたいことを追求しようと思っています。

Q.
あなたにとって、一番印象に残っている出来事は何ですか?

MAKERS生の中でも起業することを決めているメンバーが集まったゼミがあるんですが、その初回に行った5泊6日の合宿が一番印象に残っていますね。まあ、すごかったですよ。終わった時にはヘトヘトでした。毎日自分の事業や他のチームの事業内容を見つめ直して一晩中語り明かして、朝日を見てから寝る。寝る時も、ほこりっぽい床に段ボール敷いて寝袋で寝るんですけど、生きていけるし、頭もまわるし、進んでいるっていう感覚を得られた。お金が儲からない時期にどう生活して事業を進めるか、最低限の暮らしを体験できたのは大きかったですね。

それと、時期的には3月末で、本格的に自分のプロジェクトへの実践に入るタイミングだったので、やっぱあそこで気合がぐっと入った。まあ、それだけすごいエネルギーでやれていたというか、今振り返ってもあの時のあの場の熱量はすごいなと。あの本気度でやれているのか?って現在の自分を見つめ直す良い比較対象になっています。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこですか?

起業支援プログラムとかあまり興味なかったんで、他と比べようがない苦笑。MAKERSが他と何が違うか、感じたことを強いて言うと、WEBサイトからして活気がすごいあふれていて、熱量がちょっと違うのかなという気はしましたね。やたらとメンターの方いっぱいいるし笑。他と違うと感じたのはそこかと思います。

あと1つは「学生」だからこそ生まれるつながりもあるのかなと思っていて、MAKERSの仲間で自分の卒業旅行やってくれたりとかするんですよ。あと講義の後にノリで山梨の温泉に行っちゃうとか。そういう関係性って多分MAKERSの事前カリキュラムがないとできないんじゃないかなと思います。雰囲気としてはやっぱり学校に近いのかな。これを通して何かやりたいという人が集まっているので、自分に似通った人たちなので気は合いますよね。たぶん大学時代の仲間より気が合うと思います。そういう仲間に出会えるのがMAKERSならですね。

鈴木 啓太さんインタビュー写真3

会社ロゴなどのデザインの様子

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

玄関ですね。玄関。何かの玄関。何かっていうのは人それぞれ違うと思うんですけど、既に外に出かけている人もいればまだの人もいる。ときどき帰ってくることもできるし、何か見つけて飛び出すこともできる。それで誰かしらいるから、戻ってきて安心。開ければ出会いもある。いろんな意味をこめて玄関的な存在。

自分にとって何の玄関かというと、社会人というか、起業家?起業家への玄関。そういうことにしときましょう(笑)。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

今取り組んでいる事業を通じて、「悲観的日本の未来からの脱却」を目指しています。未曾有の高齢化、労働力人口の減少、、、これらが、自分たちの子どもたち世代では過去の言葉であったと言えるぐらい楽しく安心できる未来を作る。しかもそれを、楽しいことをしながら、みんなの力でより良い社会システムを作っていく。これがビジョンです。

でも人生を通してって言われると、一つに綺麗にまとめるのは難しいですね笑。自分は他にももっとたくさん実現したいことがあるんで。それらをどんどん生み出していく。これも自分にとってのビジョンかもしれない。もう一つ自分ごとを話すと、定住に興味がないので遊牧民のように家を持たずに、色んなところでおいしいもの食って、遊んで、ちょっと仕事して寝る。みたいな生活を実現したい笑。なので、大型トラックとか改造して、移動型オフィス兼マイハウスを作りたい(笑)。

(*このインタビュー記事は、2016年10月当時のものです)

メディア掲載歴

・日本経済新聞
AXIS「jiku」

関連URL

クイックピジョン株式会社

その後の活躍

人生一度きりなんだから面白い方を選ぶ」新感覚の自撮り体験サービス『フォトビーズ!』開発!

鈴木 啓太さん

PROFILE

鈴木 啓太

クイックピジョン株式会社 代表取締役社長(法政大学大学院デザイン工学研究科システムデザイン専攻卒)

1991年東京生まれ。法政大学大学院デザイン工学研究科卒。高校の時に就きたかった職は宮大工or漁師。高校卒業後に大学へ行く意思はなかったが、母親の勧めで大学を受験。大学2年時、デザイン実習の講義で、恩師となるデザイナーの教授に出会う。色・形だけではない“想造”のためのデザインを知り、のめり込む。様々なデザインコンテストなどに応募を始め、3年時には、第1回東京ビジネスデザインアワードにて最優秀賞、第5回テクノルネサンスジャパン 未来の夢・アイデアコンテストにて優秀賞を受賞。研究室配属後は、産学協同で災害時や救急時の情報連携システムを研究開発。大学院卒業後、日本の厳しい未来に対して今からやれることをすぐに実行していくため、研究室の後輩とクイックピジョン株式会社を設立。

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