MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

MAKERSを通して印象に残っていることは、自分が何者なのかということをひたすらに考えさせられたことです。

中山 雅久理さん

株式会社結.JAPAN|You.JAPAN Inc. 代表取締役

MAKERS UNIVERSITY 1期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでいますか?

MAKERSに入る前は、ETIC.が企画している、TOKYO STARTUP GATEWAY(http://tokyo-startup.jp/)とビジネスプランコンテストに出場していて、その中で自分でサービスを作ることにチャレンジしていました。しかし、TOKYO STARTUP GATEWAY(以下、TSG)の中では、実際に自分のサービスを成り立たせるというところまでは出来ずに、自分の中ですごく悔しい気持ちが残りました。それがきっかけで、もっとチャレンジしたいという想いになり、MAKERS UNIVERSITYに応募しました。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

TOKYO STARTUP GATEWAYに応募した際、同じ目線で語り合える、同期のような存在が出来ず、結局自分だけで抱えてしまい、誰にも相談できずに終わってしまったという反省がありました。MAKERSに入ったら同じスタートラインで切磋琢磨できる仲間ができて、そこでお互い、苦楽を共にしながら成長することができるんじゃないかなと思い、MAKERSに応募しました。

Q.
MAKERS UNIVERSITYを経て立ち上げたYou.JAPAN Inc.(ユウドットジャパン)の事業について教えて下さい。

僕はフィリピンと日本のハーフというルーツから、日本×アジアで事業をやりたいとずっと思っていました。MAKERSに入ったときは、TSGでの失敗を活かし、もっとお客さんと直接的に接点を作るようなことをやりたいと考え、訪日旅行市場に目をつけて、起業しました。実際に浅草にいって、お客さんと会話をしたりて、日本旅行にどんな課題を抱えているのか、リアルな声をヒアリングしながら自分の事業を形創っていきました。
それまでは、自分の中にあるイメージだけで事業を作ってたいたのですが、実際にお客さんと接点持つことによって、実際の課題が見えてきました。それは例えば、日本旅行というと、東京、大阪、京都など、有名観光地は、海外向けに結構発信されているかなというイメージを持っていたのですが、実際リアルな声を聴いてみると、どこ行ったらいいのか分からないという課題は聞くことが多くて、まだまだ訪日旅行市場は発信不足なのではないかというところに気付いて、今の旅行の動画メディアという事業に至りました。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化や進化がありましたか?

事業に関してと、僕自身の内面に関しての二つあります。まず、事業に関してですが、今までは、自分の空想やイメージの中でアクションするというのが多かったのですが、そこから、自分の空想ではなくて、実際のお客さん、ユーザーがどんな視点、どんな行動をしながら、どんなライフスタイルを送っているのかということを、実際に聞きながら、細部までイメージしながら事業を作れるようになったというのは、大きな進化だなと感じています。事業を創りこんでいく精度はあがったなと自分自身感じます。内面的な変化としては、誰にも、胸を張って笑える選択肢が取れるようになったことです。今まではなんか何事も自分の中で完結させて考えて、それでOKというところがあったのですが、事業も普段の人間関係で、自分だけで完結すると、周りに迷惑をかけてしまうことも多くなると振り返って思います。実際僕自身、MAKERSに入って、事業を創りながら、就職活動もしていて、当初は会社をやりながら、就職してサラリーマンとして働く選択肢を考えていましたが、実際それは、自分だけの、自己中心的な判断で、一緒に会社をやってくれてるメンバーの事は一切考えられていなかったんですよね。それはよく考えてみたら、胸を張って笑える選択肢ではなかったなと。MAKERSに入ることによって、そういったことも、みんなにオープンに話すことができて、且つ、それってどうなの?とか誠実じゃないんじゃない?とか、胸を張って言えるようなことじゃないよねと率直に言ってもらえて、自分自身の自己中心的な部分に気付けるようになって、変化できたので、MAKERSのおかげかだなと思っています。

Q.
MAKERSUNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

MAKERSを通して印象に残っていることは、自分が何者なんだろうということをひたすらに考えさせてくれる機会が多かったということです。入学当初の二月に行われた事前カリキュラム期間中は、先輩の起業家からの過去の生々しい体験談を聞いたり、そしてそれを聞いたうえで、自分に引き寄せて考えて振り返るコンテンツもあって、そうやってインプットとアウトプットを交互に繰り返すことによって、自分とは何者か?というベースの考え方ができるようになったのはMAKERSの影響がとても大きかったです。特に僕の中で一番励みになっているのは、リタリコの長谷川敦弥さんが、事前カリキュラムに来てくれて、その時に、「事業を始めると、いろんな人にあーだこーだ言われるけど、そんなこと気にせずに、自分のやりたいことをとにかく、とことんやってみよう」という話しをしてくれて、ほっとしたし、今でも心の支えになっています。今も、それがあったから、自分もいろいろ言われるけど、まずはとにかくやり続けてみよう、その後にわかるかもしれないというマインドになれました。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

自分の中では普通のビジネスコンテスや起業支援プログラムは都会で、MAKERS UNIVERSITYは田舎だなと。田舎って悪い意味ではなくて、ヒトとヒトとのつながりをすごく大切にしているという意味で田舎だなと感じました。MAKERSはいつも、ヒトの暖かさがすごく感じられたなと思っていて、だからこそ、お互いが親身になって、自分の今の課題なども打ち明けられるし、それを聞いてあげられるし、それを一緒にじゃあどうやって解決できるか考えて、そうやってお互い切磋琢磨できるのは、MAKERSらしさだなと思います。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

自分の存在を認めてくれて、かつ、それに甘えるだけじゃなくて、厳しくもしてくれる、そんなあったかいコミュニティだなと僕は思っています。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

自分の会社としてのビジョンと、自分の人生としてのビジョンの二つあります。まず訪日旅行市場で僕たちが提供しているサービスが一番に、日本旅行を知るきっかけになること。事前に日本旅行を調べる時に役立つひとつのプラットフォームになっていることをまず確立させたいなと思っています。もう一つは僕自身やっぱりMAKERSにお世話になって今の自分があると思っているので、MAKERSに恩返しをしていきたいと思っていて、理想は最速でボードメンターになるという目標を掲げて頑張りたいなと思っています。次世代の日本で、自分で事業作りたいとかこういうことやっていきたいという若い人の夢を形にできるように、応援し、そばにいてあげられるような、そんな人間になれたらなと思っていまの事業にも取り組んでいます。

(*このインタビュー記事は、2017年10月当時のものです)

関連URL

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中山 雅久理さん

PROFILE

中山 雅久理

株式会社結.JAPAN|You.JAPAN Inc. 代表取締役

MAKERS UNIVERSITY 1期生

1994年生まれ。福島県福島市育ちで父が日本人、母がフィリピン人のハーフ。
起業家だった父の影響で幼少期から起業家になることを志し、大学進学と共に上京。
学生時代はビジネスを経験するべくリクルート、日本法人アリババの出身らが立ち上げたスタートアップでインターンやETIC.が企画するビジネスコンテストTOKYO STARTUP GATEWAYに参加し、自分の事業アイディアを具体化させることに挑戦。
2016年MAKERS UNIVERSITY1期生を経て、You.JAPAN Inc.(ユウドットジャパン)を創業。観光力と個人の旅行スキルの可視化にLIVE × SNSで取り組んでいる。

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