MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

理工学系女子学生が大好きな分野でイキイキと活躍できる環境を作りたい!

宮嶋 麻由さん

九州大学工学部物質科学工学科4年

MAKERS UNIVERSITY 1期生

宮嶋 麻由さんインタビュー写真1

リケジョイベントの様子

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?

MAKERS UNIVERSITYに応募する前は、主に福岡で理工学系の女子学生を盛り上げるイベント・場づくりをしていました。東京と違って福岡では学生向けのイベントも少ないし、他の学校とのつながりもあまりありません。シリコンバレーへ行ったとき、専業主婦からSVでITエンジニアとして活躍している女性の方にお会いしました。その時、女性が男性ばかりの職場で働くということに対して安心して目指すことができるようになりました。実際に会わないと分からないこともある、実際にいろんな人に会う機会は地方にもあるべきだと思ったのがきっかけです。今ではその活動をもっと広げる・発展させたい思いでMAKERSに参加しています。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いで応募をし、参加しましたか?

MAKERSに来る前も理系女子向けにOG・先輩・後輩・同輩などと会える、議論できる場所を作る活動をずっとしていて、自分のやりたいこと・想いを強く持っている女の子たちがもっと活躍したらいいなというのをずっと思っていました。でもそれを実現してこれからどうしていこうかなという方針を迷っていた時に、MAKERSのことをみつけました。全国からいろんな人 ― 実際に問題意識を持って活動している学生やすでに活躍しているメンターの方と会えるということで、現在の活動で次の段階・突破口をみつけられるのではと思って参加しました。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化がありましたか?

宮嶋 麻由さんインタビュー写真2

最初は知り合いがほとんどいないような状況で、しかもみなさんいろいろなことをしてきていて。スタンスがまちまちだったので、どうやって仲良くなろうとか、どういうことを話せばいいのかというのが掴めなかったんですけど、2月の事前プログラムで毎日一緒に講義をうけて、一緒にいろんなことを考えて悩んで、ということをやっていくなかで、それぞれもっている問題意識も違う、やってきたことも違う、ということに気付いて。最終的に「自分らしさ」をすごく意識するようになりました。人生をかけて取り組みたい自分らしい問はなんだろう?自分だからこそできる行動はなんだろう?というのを、共に考えていましたね。だからMAKERSで一番変わったことは自分に自信がもてたことと、自分らしさというものを大切にしようと思えたところだと思います。応募したときは全く想像してなかった結果ですね(笑)

Q.
あなたにとって、一番印象に残っている出来事は何ですか?

事前カリキュラムのときには毎日いろんな豪華な起業家メンターの方の話を贅沢なほど朝から晩までききました。ディスカッションも濃くて、もちろんそのお話は1つ1つすごく印象にのこっていて、中にはビジョンや事業内容に感動して思わず泣いてしまった時もありました。1人1人、それぞれの強い想いをもってやってらっしゃるんだなというのが強く伝わってきて。でも、一番印象に残っていること、というと思いだすのは講義の合間合間にMAKERS生のみんなで、例えば島体操を踊ったり、演劇のワークショップを一緒にやったり、そういうところでの、みんなの自分らしさを活かした学びをそれぞれが持ち寄ってできたのが良かったなと思いますね。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこですか?

学ぶのではなく、徹底的に自分と向き合えるところ。私ははじめ、新しい考えに出会うとか、自分のやりたいことがブラッシュアップできたらいいなとある意味表面的な成果をMAKERSに求めていました。でも初日から「課題というものはこの世に存在していない」という衝撃的なワークから始まって、今まで私がやっていたことは何だったのだと根っこからひっくり返される衝撃を受けました。メンターの方のお話しでも、結局は自分が本当にやりたいことは何かを徹底的に考えて、2月は最高に刺激的で人生で一番落ち込んだ期間だったと思います。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

宮嶋 麻由さんインタビュー写真3

「共に成長する場所」

MAKERSはプログラムというよりも、どちらかというと家みたいな感覚です。その、場所ですよね。帰ってこれる場所というイメージが私の中では強くて、支えてくれるメンターの方であったり、コーディネーターの方であったり、周りで一緒に頑張ってくれている皆、仲間というところがみんなあつまっていつでも帰ってこれる。そういう場所だなと思います。しかも関わっている全ての人の色がまじりあっていて、自分が他の場所で刺激を受けて成長すればMAKERS自体の色も変わってきて、でも変わらない部分がほっとして。私の中ではMAKERSは出発点だし、帰ってこれる場所だし、いつでも立ち寄れるような家だなと思います。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

「1人1人がつながる場」を実現したいです。理工学系女子はマイノリティですが、1人1人はやりたいことをはっきりと持っています。周りに流されるような人は進んで女子が少なくて苦労しそうな工学部なんて来ませんから(笑)マイノリティといっても、男子・女子はわかりやすいから言われているだけで、実際誰でもマイノリティな部分って持っていると思うんですよ。MAKERSで得た「自分らしさ」というのは飾らない自分で挑戦していくということです。まだ自分が自分らしく生きるための決断をするのに障害となることも多いのかもしれませんが、1人1人、大好きな分野でイキイキと活躍できる環境を作りたいですね。

(*このインタビュー記事は、2016年10月当時のものです)

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宮嶋 麻由さん

PROFILE

宮嶋 麻由

九州大学工学部物質科学工学科4年

ベンゼンから化学が好きになり、化学を活かしたものづくりをしたいと工学部に入学。地方でもマイノリティな理工学系女子学生の1人1人が輝く環境を作りたい!と2015年4月に九州・理系女子学生団体「いちりづか」を創設。九州大学「リケジョ会」の開催や、福岡での理系女子同士のつながり作りを提供している。2016年5月より株式会社リバネスにてインターン。大手企業・ベンチャー・研究者・技術者など多様なキャリアの経験者を巻き込んで活動中。

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