MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

自分の作りたい世界観をじっくり醸成できる場がMAKERSだと思います。

相木 悠一さん

株式会社croppre 代表取締役/Shopto Uganda Ltd. CEO

MAKERS UNIVERSITY 1期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていたか教えてください。

応募前から、ずっとアフリカのウガンダのことについてやっていたのですが、応募当時は、丁度ソーシャルビジネスのコンテストに出場していて、チームで賞をいただくことができました。

その後、その流れで、実際起業するでしょという雰囲気になった時に、どこからどうやったらいいとかわからなくて、すごい迷って、そんな時にMAKERSを見つけて応募しました。

Q.
今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?また、今に至るまでのプロセスを教えてください。

今やっている事業はアフリカ、ウガンダで、現地の個人商店向けのスマホアプリのサービスを作ってます。

向こうのお店をやっている人達は、例えば日本だとスーパーに行くと、レジが当たり前にありますが、向こうだとそういうものがなくって、そうするとお店の経営がうまく行っているかどうかはどんぶり勘定でなんとなくやるしかないという現状があります。
本当に利益が出ていない場合でも、それに気づかなかったり、あるいはちゃんと売れてる商品、売れてない商品かがよくわからず、お店の品揃えをしっかりできないなど、そういう問題がありました。そんな課題を持った現地の個人商店向けに、レジアプリ、帳簿アプリみたいなのを提供しているというのが、今、取り組んでいることです。

それに至る流れとしては、MAKERS1期生の時は、まずアフリカでビジネスするというのがよくわからない、自分が本当にそこに思いをかけられるのかがわからないと、MAKERSの様々なプログラムでメンタリングや内省をする中で感じたので、まずはインターンをしようと思って、現地ウガンダで日本人が立ち上げている会社でのインターンをはじめました。

インターンをしている中で、現地でどう仕事しているのかという雰囲気がわかったのと、インターン先がITの会社だったので、そういう技術も身につけれ、結構自信が付き始めました。あと、インターン中にやっててもあんまり気持ちが乗らないことがあって、それはなぜだろうと考えたときに、その会社でやってた事業が、現地の大きい会社向けのサービスだったからだと気づきました。

僕がもともとやりたいと思っていたのは、例えば雇用を作るとか、あるいはスモールビジネスをやっている人達の事業の支援をしたいということだったので、そこのズレをすごく感じ始めて、自信もついていたので、それなら自分で何かできるんじゃないか、やってみたいなと思い、今の会社の創業に至りました。

現地での一枚

Q.
アフリカの中でも特にウガンダにこだわりたい理由、またウガンダへの想いを教えてください。

5年前にアフリカのウガンダに初めて行った時に、ウガンダ人結構怠け者が多いといわれてるんですけど(僕も実際にお金をかして、裏切られてたり…)、そこで出会った友達が、そんな中でもめちゃくちゃしっかりしていて、例えば、日本語を教えたら、すぐ学んで覚えてくるし、且つ信頼できる、お金を貸してもすぐ返してくれるしという、とても信頼できる友達と出会いました。

ただ、そういう人でさえも学ぶ場所がなかったり、あるいは雇用・仕事がなくて、結局肉体労働に就いて、困っているという現状を目の当たりにして、すごく勿体無い、何かできたらいいなと思いました。だからウガンダへの思い入れはありますし、まずは、ウガンダから始めたいと思っています。

Q.実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化や進化がありましたか?

やっぱり同じような起業家仲間がいるという事実が、めちゃくちゃありがたいなというのが大きいですね。

例えば自分の会社のメンバーには話せないような悩みがあって、例えば誰かを雇うか雇わないかとか、あるメンバーにやめてもらったほうがいいのかとか、そういう話を同じ目線でできる人がいるというのはすごくいいですね

Q.
あなたにとって、一番印象に残っている出来事は何ですか?

2つあります。

1つ目は、一期の最初の事前カリキュラムでの由佐美加子さんのマインドフルネス&U理論ワークショップです。あれは本当に僕は感動して、あのプログラムで学んだ、内省のやりかたや問いは、いまだに自分の中で実践していますし、考え方として自分の中に残っています。

もう一個は、出来事というよりは、クロコム内での一連の出来事全てが印象に残っています。クロコムは、やっぱり起業する人達だけが集まっているので、そういう意味では同じような悩みを抱えていたりとか、そこには自分の悩みもさらけ出しやすかったし、それに対してこうちゃんと経験者のアドバイスももらえたりとかめちゃくちゃ良かったなと思います

※注1)起業特別ゼミは、通称クロコムは、ファイナンス領域のメンターを務めるデジサーチアンドアドバタイジング黒越社長が主宰する特別ゼミ。黒越社長は、創業期のファイナンスを主に扱う「ファイナンスゼミ」と、この「起業特別ゼミ(クロコム)」の2ゼミを受け持っています。 この「クロコム」のみ、他の起業家ゼミとの兼ゼミが可能なため、1期生・2期生・3期生も、軸足となるゼミに所属しながら、クロコムに参加をしていました。登記済もしくは、MAKERS実践期間中に登記する予定のメンバーのみが参加できる名物ゼミです。

仕事中の一枚

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

MAKERSらしさはトゲトゲしていなくて、ちゃんと自分の作りたい世界観を持っている人が多いことかなと思います。

最初は持っていたとしても、そういったプログラムやスクールの中で、いかに素早く上場するかなど、どんどん効率化の流れになっていってしまう所が多いのかなって思っていて、でもMAKERSはそういう流れがなくて、ちゃんと自分の作りたい世界観を醸成していくみたいな雰囲気があるかなと思います。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

難しいですね。

なんか、一言になってないですが、じっくり創造できる場だと思います。それはさっきの話にも繋がるんですけど、なんかこう上場だとか、効率が悪い良いとかだけに囚われるのではなく、ちゃんとそこに、文化なり、本当にそれぞれが作りたいものをじっくり焦らずに作っていける環境があるのかなって思います。

Q.あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

今すぐという時間軸だと、自分もお店始めてみようと思っていて、まだまだ外目線だとわからないことが多いので、実際に自分でやってみてわかることって多いので、やろうと思っています。

ただ帳簿があるだけではなくて、例えばお店をやる上でのノウハウとか、日本にはあるけどウガンダにはないものって沢山あるし、あるいはそういうのはあっても結局資金がないとダメなんだ、みたいなのであるので、それに対してはお金がしっかり借りれる仕組みを作れたらいいなと思っているし、なんかその辺にもっとどっぷり入りたいなと。

特にウガンダは、大学生などでいわゆる正規の雇用口がない人が多くて、大体そういう正規職につけるのは40%くらいと言われています。
それ以外の人達は、例えば実家に戻って農業するとか、あるいは個人商店始めるとか、そういう人が多いので、そういうとこに埋もれているようなポテンシャルがある人達、そういう人たちがもっと自分の事業なりをしっかり成長できるような仕組みづくりをしたいなぁと。

だから、その意味で帳簿があることで、例えば与信がついてお金が借りれるとか、僕らがフランチャイズみたいな感じで、経営のノウハウを渡しつつ、お互いが成長できたりする仕組みを作ったりだとかそういうことができたらいいなと思っています。
(*このインタビュー記事は、2018年10月当時のものです)

PROFILE

相木 悠一

株式会社croppre 代表取締役/Shopto Uganda Ltd. CEO

㈱croppre代表取締役 京都大学理学部卒(2018.3) 2015ノーベル平和賞ムハマド・ユヌス氏公認のYunus & Youth Social Business Design Contestにて、ウガンダに雇用と教育機会を創る事業を発表し優勝。 2016- 2017 東アフリカにて、営業管理アプリを提供する㈱Afri-incにて、アプリ開発から営業まで幅広く従事。 2017.7 東アフリカでの事業立ち上げに向け、日本法人㈱croppreを設立。 2018.2 40億人のためのビジネスコンテストファイナリスト

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