MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

『世界への冒険心』を育む、地理教育を実現する!

田村 賢哉さん

首都大学東京大学院システムデザイン研究科博士後期課程/特定非営利活動法人 伊能社中 理事長、ダーウィンエデュケーション株式会社 代表取締役社長

MAKERS UNIVERSITY 2期生

田村 賢哉さんインタビュー写真3

田村さんが目指している理想の教材「ヒロシマ・アーカイブ(首都大学東京渡邉英徳研究室制作)」

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでいますか?

僕はもともと地理が大好きで、高校生の時から地理に取り組んでいました。僕が取り組んでいたのは、国の地理ではなく、学問としての地理学なのですが、今は博士後期課程に所属し、地理に関する研究を行っています。一方で、NPO法人を修士のときに立ち上げ、もっと子供たちに、地理の面白さを伝えられるように、学校の先生向けの地理教育支援に挑戦しています。僕はもともと、お金儲けがしたいとか、そういう気持ちはなかったのですが、MAKERS UNIVERSITYに参加して、株式会社だからこそできることがあるということに気づき、つい先日、株式会社も立ち上げて、今はNPOとしては、地理を面白く伝えられる人材を育んでいく取り組み、株式会社では、地理を面白いと思えるコンテンツを作っていくということを行っております。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

田村 賢哉さんインタビュー写真2

イベントに登壇する様子

MAKERS UNIVERSITYのメンター陣の方々、特に多様な業界の第一線で活躍している人たちに、多くの指導を頂きたいっていう気持ちで応募しました。やはり、自分を変えたいという気持ちはたくさんあるのですが、その気持ちを表現するとか、実際に成果を出すうえで何か足りないなとずっと思っていました。その何か足りないものを、そういった、第一線で活躍している人たちに何か教えてもらえるんじゃないかなと思い、MAKERS UNIVERSITYに応募しました。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化や進化がありましたか?

まず、流行りものに目がいかなくなりました。スタートアップの本は世の中に沢山あるし、YouTubeを見れば、スタートアップはこうあるべきだ、みたいなことは沢山書いてあり、それを真似するように実践していたのがMAKERS UNIVERSITYに応募する前でした。でも、よく考えてみたら100社あったら、100通りの起業風土があり、100通りの事業があり、ビジネスプランがある。今、実際に自分がスタートアップを立ち上げる上で、すごく今大事にしていることは、そういった流行りものにすぐ飛びつくのではなくて、どういう会社にしたいのか、どういうものを実現したいのかという自分の想い、その上で、じゃあどういうものを創っていけばいいのかということをしっかり考えるようになりました。

Q.
MAKERSUNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

とにかく印象的な出来事が多すぎて、何が一番というのはかなり難しいです。その上で、出来事としては徐々に、人とのコミュニケーションの量が増えていった、質が高まった、と思っていて、何か印象的な出来事が一個あった!というよりは、印象的な出来事が連続して積み重なって、特別な、質感を持ったコミュニケーションであり、コミュニティが出来上がったというのが心に残っていることです。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

他の取り組みと大きく違うことは、MAKERS UNIVERSITYが大切にしている、Change Makeという部分だと感じます。Change Makeというのは、変えていく、Changeしていく、作っていくということなので、ただ起業するだけではないし、単に学生が集まって、取り組もうよ、活動しようよというわけでもなく、もう本気でそれをやりたい、やるためにはどうしたらいいの、というのをみんなで教え合える場である、そこがMAKERSと他と違う点だと思っています。加えて、メンター陣も塾生も含めた色々な立場の人、色々な経験を得てきた人が、MAKERSには積層されていて、それを追体験でき、それを追体験することによってそういうChange Makeのやり方を学べるのがMAKERS UNIVERSITYだなと思います。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

一言で表すと、「司業」という風に考えています。「シワザ」の「シ」は「司る」という風に書いて「司業」です。「司る」というのは、神の言葉を聞いて、それを人に伝えていき、世の中を変えていくということで、この「司業」というところでいうと、皆それぞれが何か変えていきたいっていうときに、じゃあ自分は何を変えていくのかを考え、それを司れるようになっていくような、そういう場がMAKERS UNIVERSITYにはあるなと考えています。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

田村 賢哉さんインタビュー写真3

僕は、みんながもっと、ワクワク、世界に関心を向けてもらえるようにしていきたいと思っています。人が交流していくと、世の中が、どんどんどんどん、良い方向に変わっていくのだろうなとわかってはているけれど、実際に、じゃあ、日本の外に出てみるという経験をしている人はなかなか少ない中で、冒険心を育むために、僕は地理をやっています。地理というのは唯一地図帳を配る教科で、その地図帳を配る教科、その地図帳を見ることによってここ行ってみたいなとか、ここってどんな人がいるのだろうか、とか、そういった世界の広がりを感じ取れる事業をどんどん作っていきたいと思っています。

(*このインタビュー記事は、2017年10月当時のものです)

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特定非営利活動法人 伊能社中

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田村 賢哉さん

PROFILE

田村 賢哉

首都大学東京大学院システムデザイン研究科博士後期課程/特定非営利活動法人 伊能社中 理事長、ダーウィンエデュケーション株式会社 代表取締役社長

MAKERS UNIVERSITY 2期生

1989年広島県出身。首都大学東京大学院システムデザイン研究科博士後期課程、特定非営利活動法人 伊能社中 理事長、ダーウィンエデュケーション株式会社 代表取締役社長。新しいテクノロジーを組み合わせ、想像力をかきたてる新しい学習スタイルを提唱。GIS教育及び教育の情報化を推進し、地理教育支援する組織として、2011年に伊能社中を設立し、2013年にNPO法人化。教育支援の傍ら、ドローンを用いた学習教材などの従来の地理教育の枠にとどまらない教育コンテンツをダーウィンエデュケーションとして制作、2017年に法人化。2015年より日本学術会議地理教育分科会地図/GIS小委員会委員。

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