MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

究極的に起業に近い形で、事業を創りまわしていける経験、それが期間限定社長というチャレンジでした。

藤川 希さん

立命館大学経営学部経営学科 3年/エブセレ株式会社 代表

MAKERS UNIVERSITY 2期生

藤川 希さんインタビュー写真3

「女性が起業しやすいエコシステムを作ること」をビジョンに期間限定社長として奮闘する藤川さん。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでいますか?

私は、MAKERS UNIVERSITY参加する前はずっと、スタートアップ関連のイベントに参加したり、ビジネスコンテストに出てアイデアを考えたり、仲間を作ってビジネスを考えたり、スタートアップでインターンをしたりしていました。MAKERSに入ってからは、2期から新しく始まった実践パターンの一つである、期間限定社長というプロジェクトに参画し取り組んでいます。事業内容としては、ベンチャーキャピタルから資金調達を行なった「成長企業」と呼ばれるスタートアップの情報発信及び、新卒とフリーランスを対象にした就職・転職支援をサポートする人材紹介業を行っています。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

期間限定社長(*注1)というのは、簡単に言うと、MAKERS UNIVERSITYのメンターの方のアイデアを基に、自分たちが起業させてもらうというものです。ただ、言われたとおりにしていくだけではなくて、そのアイデアを基に、自分がどのようにしていきたいのか、ただ、やるだけじゃなくて、自分たちもゼロイチを考えさせてもらえるような、起業ではないけれど、非常に起業に近い面白いプロジェクトになっています。

注1)メンターやMAKERS UNIVERSITYが厳選したイノベーターが構想する革新的な事業アイデアを期間限定の社長として形にするイノベーション実践のパターンです。代表権を持ってあらゆる事業活動を自分の責任においてマネジメントする究極的に起業に近いスタイルです。契約期間後、交渉して完全に独立したオーナー経営者になることも可能です。もちろん、ここで得た経験と資金を糧に起業をするという選択肢が最も有力だと考えています。大学卒業時の選択肢として「起業」か「就職」しかない日本の挑戦スタイルにおいて、イノベーター育成の新たな形としてMAKERS UNIVERSITYとしても注目している新たな挑戦パターンです。(https://makers-u.jp/syllabus)

Q.
自分自身の事業で起業するマイプロジェクト・起業という実践パターンではなく、期間限定社長という実践パターンで挑戦しようと思った理由を教えてください。

昔から起業はしたかったのですが、やはりちょっと怖いとか、自分にできるのだろうかという不安はありました。その中で、色々な起業支援のプログラムがありますが、初めてMAKERS UNIVERSITYのWEBを見た時に、期間限定社長というプロジェクトがあり、その説明を読んで、期間限定社長だったら自分でもできるのではないかと思いました。究極的に起業に近い形で、自分で事業をまわしていける挑戦をしたいという気持ちでチャレンジしました。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化や進化がありましたか?

二つあります。一番の変化は、人とのかかわり方が大きく変わったことです。もともとMAKERS UNIVERSITYに参加したのも、色々な面白い方が来るから自分も行ってみたいという思いがありました。でもその反面、人と接するのがすごく苦手で、中々人の輪に入ることができなかったんです。しかし、初めてMAKERS UNIVERSITYの2期生に会って、事前カリキュラムや合宿に参加していく中で、いつしか、合宿が終わるたびに、次いつみんなに会えるのだろうって寂しさや早く会いたいなっていう思いが生まれていきました。MAKERSの中で何か問題にぶつかっても、どうやったら解決できるかなとか、どうやったらこのMAKERSコミュニティがもっと良くなっていくのだろうという風に、仲間意識が生まれたのが、一番の変化です。

Q.
そこまで思えるようになった要因はなんですか?

私、あまり人から声かけられないタイプなのですが、それでも2期生のみんなはすごく優しくて、気にかけてくれて、会うたびに声を掛けてくれる方がとても多かったんです。しかもただ声を掛けるだけではなくて、今どういうことをしてるの、これからどういうことをしたいのと、事業とか、自分自身に突っ込んだ話をできるので、今までは自分が周りに壁を作っていたのですが、徐々にそれをMAKERSのみんなが溶かしていってくれて、それで強い仲間意識を持てたのかなと思います。

Q.
MAKERSUNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

一番印象に残っているのは、クロコム(注2)というMAKERS UNIVERSITYの中にある起業特別ゼミです。クロコムの初回は4泊5日の合宿からスタートします。寝袋で寝たりと過酷なのですが、その5日間の中で、徐々に自分の気持ちをさらけ出していくというのが、とても印象深かったですね。

注2)クロコムとはMAKERSUNIVERSITY実践期間中の起業を目指す塾生を対象に、黒越メンターが開催する起業特別ゼミ。他ゼミとの兼ゼミが可能で、月に1回の合宿形式のゼミでは、相互に事業ブラッシュアップを行いながら、起業・経営に必要な知恵を徹底的に学び合います。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

一番違うなと思う点は、行動するかしないかという点だと思います。今まで参加したビジネスコンテストは、考えて、賞とって終わりでした。そのコンテストに参加している最中はすごくやる気が出て、絶対起業しようとか、このビジネス上手くいく!って思うのですが、数日たつと自分に甘えが出てきて、別に今しなくてもいいんじゃないかとか、結局やる気がなくなっていきました。ただ、MAKERSに入っていると、周りがどんどん目に見えて進んでいくし、行動しているメンバーばかりで、自分に甘えなくなるし、自分に甘える時間が無くなっていくし、本当に自分がやりたいことを行動しなきゃって思わせてくれるので、そこが全然違うなと思いました。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

私にとっては、一言で表すと「つながり」という言葉が一番ぴったりきます。今まで繋がりを求めて、色々なプログラムやイベントに参加したのですが、それができませんでした。そして、繋がりを持てなかったことに対して、なんで参加したんだろうとか、意味ないなって思っていたのですが、MAKERSに参加して本当の友人ができて、素晴らしいメンターと出会えて、それによって自分の次の、新しいことにつながったということが一番大きいので、一言で表すとつながりです。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

私のビジョンは、女性が起業しやすいエコシステムを作ることです。世界を見ると、女性が起業して経営者となっているところが多いのですが、日本をみると、まだまだ女性がトップを任されていることを、良しとしない方も多くて、やりづらい環境が存在します。でも日本も女性の起業家がこれからどんどん増えていくと思うのです。だからこそ、そうなったときに、その方々が、起業しやすく、相談にのりやすい環境を作っていきたいと思っていて、まずは資金調達のところから、支援していけたらいいなと思っています。今は期間限定社長として、そのビジョンにチャレンジしていますが、ゆくゆくは自分のファンドを立ち上げたいと思っています。

(*このインタビュー記事は、2017年10月当時のものです)

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エブセレ株式会社

藤川 希さん

PROFILE

藤川 希

立命館大学経営学部経営学科 3年/エブセレ株式会社 代表

MAKERS UNIVERSITY 2期生

1995年生まれ。高校2年生の時から起業したいという目標を持ち、ビジネスコンテストKINGやStartup weekend、SLUSH ASIAなどスタートアップに関するイベントに参加するも実際の起業にまでは至らなかった。その中でMAKERS UNIVERSITYと出会う。起業家支援の起業を考えるうちに、GPという“お金と人”という観点から起業家をサポートする投資家(VC)に憧れを持つようになる。現在、MAKERS UNIVERSITYの実践パターンの一つである「期間限定社長」としてエブセレ株式会社を立ち上げ、GPの目利きを身につけながら奮闘中。

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