MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

MAKERSには「教育者」がいません。常に予定不調和で、まさにchange makeする”人物”をエコシステムとして生み出しているのがMAKERSだと思います。

東 詩歩さん

和歌山大学観光学部2年(休学中)

MAKERS UNIVERSITY 3期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?

和歌山にいたこともあり、高校生の頃から地方の学生向けのイベントの主催などを行い、大学入学後は地元の漆器を活用した商品開発を進めていました。MAKERSに応募した際は、漆器でコスメを作りたいと思って応募しました。 応募時点では、株式会社マザーハウスで商品開発の長期インターン中で、同時にはじめての東京生活を経験していました。

現在、編集長としてFt8というWEBメディアを運営しています。 応募当初、漆器のコスメを作りたかった理由が、いいものを新しい層に発信したいという想いだったので、そこの主軸は変わらず、どちらかというとより使い手側に回ったイメージです。 具体的には、食に関する記事のSEOメディアとして主軸を置きながら、PR記事なども請け負っています。 今後は、もっと取材や対談記事を増やしたり、魅力的なメーカーさんと商品開発などにも挑戦したいなと思っています。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募をしましたか?

きっかけは本当に偶然のような感じでした。もともと知り合いだったMAKERS 2期生の小幡君にとりあえず応募してみなよと勧められてという感じでした。 都内の学生起業家とのつながりもあまりなかったので、正直、よくわからないまま、なんとなく応募してみました。 ただ、心の中になんとなくあったのは「自分を変えたい」という思いでした。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化や進化がありましたか?

とにかく表面的なものではなく、本質や自己と向き合うという経験がたくさんありました。 例えば、最初の合宿初日の感想はこんな感じです。(https://note.mu/kamometomani/n/nabb841dfab94)

はじめのうちは、自分にも他人にも全く素直になれませんでした。 どこか斜に構えているような感じだったのが、数ヶ月間を通して溶けていったような感覚です。 また、知識として基本的なビジネススキルが身についたとも感じています。 はじめはマーケティング用語の4Pも知りませんでしたし、エグジットなんていう単語も聞いたことがありませんでした。 初期のビジネスプランを思い出すと無知すぎてゾッとします(笑)

Q.
あなたにとって、一番印象に残っている出来事は何ですか?

クロコム※注1)という起業特別ゼミのメンバーから学んだ「自分の基準のいい/悪いをしっかり示すこと」です。 クロコムは最初4泊5日の合宿があって、その後は毎月1泊2日、寝袋での合宿があります。 そこでかなりみんなと距離が近づくのですが、堂々と「自分はこう思う」と発言している人、またそれを当たり前のように受容し、それぞれが自分の価値観をしっかり発信していることに本当に驚きました。

たとえば、私にとって人生最大級に衝撃的な人物だったのが、同じ3期生の北見くんです。 彼は、温和な空気をいきなり一刀両断するのですが、そこには計算などなく、本当に純粋に自分の疑問をぶつけています。 彼に出会ったことは、私の中で「常識」がいかに脆いかを知らされたとともに、自分も何が好きか/嫌いかを強く考えさせられました。 何度か合宿中に、悔しさで泣かされたこともありますが、今ではそうして向き合ってくれたことに感謝しています(笑)

※注1)起業特別ゼミは、通称クロコムは、ファイナンス領域のメンターを務めるデジサーチアンドアドバタイジング黒越社長が主宰する特別ゼミ。黒越社長は、創業期のファイナンスを主に扱う「ファイナンスゼミ」と、この「起業特別ゼミ(クロコム)」の2ゼミを受け持っています。 この「クロコム」のみ、他の起業家ゼミとの兼ゼミが可能なため、1期生・2期生・3期生も、軸足となるゼミに所属しながら、クロコムに参加をしていました。登記済もしくは、MAKERS実践期間中に登記する予定のメンバーのみが参加できる名物ゼミです。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

一番は、「教育者」がいないことです。 そしてそれに伴い、”人材”の養成ではなく、”人物”の醸成の場であることです。 正直、一般的なプログラムは、ある程度目標が設定されていて、発案者の意図に沿うような人間像があらかじめ設定されていると感じるものが多いです。 そういったものはエリート”人材”を養成するにはいいかもしれませんが、MAKERSは常に予定不調和で、まさにchange makeする”人物”をエコシステムとして生み出しています。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

いろんな言葉は思い浮かびますが、シンプルに「背骨」のような存在です。 MAKERSに参加したことで、やっと自分の背骨がスッと通ってきたような感じがしています。 ある程度人に合わせることが得意だった私ですが、一方でMAKERS参加前はあまり自分の軸がありませんでした。 MAKERSに参加した数ヶ月で、ちょっとずつ骨が積み上がってきたような感覚でいます。

MAKERSというと、コミュニティ、居場所というようなイメージを持たれることもあるかもしれませんが、もちろん帰る場所のような感覚もありますが、どちらかというとしっかり自分の足で立つ準備が整う場所のようなイメージです。 だから、私は、MAKERSは背骨のような存在だと思っています。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

MAKERSにはふさわしくないかもしれませんが、正直、現時点でビジョンはありません。 一時期、自分にビジョンがないことに悩んで、いろんな言葉で考えてみた時期もありました。 だけど、かっこいい言葉よりも、「これが好きだから」という主観でいいと思っています。 まだ事業を始めたばかり、社会としっかり接点を持ち始めたばかりなので、経験も原体験も少なく、まだ語れるほど、自分が納得できるほどの世界観やビジョンとはほど遠い状態です。

具体的なビジョンが見つかるまで、好きなことで少しでも目の前にいる人を笑顔にできたらいいなと思っています。 何か事業を進めていれば、自ずと人に話す機会が増えるので、自然と自分が大切にしたい価値観が見えてくるはずです。 むしろ、とってつけたようなビジョンを探すくらいなら、まず行動してみるのがいいと思えたのもMAKERS UNIVERSITYのおかげです。

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PROFILE

東 詩歩

和歌山大学観光学部2年(休学中)

和歌山大学を2回目の休学中。 16歳の頃突然和歌山の田舎を飛び出て、バックパッカーに目覚める。 海外を放浪する中で、日本の魅力や各国の伝統文化に興味を持つ。 伝統工芸などにみられる、「本当にいいものなのに埋もれてしまっている価値」を発掘したいという思いで様々なプロジェクトやインターンに参加。 現在、Ft8(https://ft8.org)という「はたらく女子の食を豊かにする」WEBメディアを運営中。

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