MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

バイタルデータ計測によってときめきを可視化し、日常のコミュニケーションをより豊かに。

山本愛優美さん

慶應義塾大学環境情報学部3年

MAKERS UNIVERSITY 6期生

Q.MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

MAKERS UNIVERSITYに応募した2020年は、これまで作っていた別のプロダクトを中断し、起業家としてだけでなく、研究者としての人生も歩もうと決意したタイミングでした。私には高校3年生の時から一貫して、「ときめきで溢れる世界を作りたい」という想いがあります。言い換えれば、私たちが、自分のときめきに気がつくことができ、それを他者に共有できるような世界を実現することが、今の私のビジョンです。MAKERS UNIVERSITYに応募する前は、研究からこのビジョン達成に向けて何ができるか考えていました。そんな中で、たまたま思いついたプロダクトが今まさに開発している「e-lamp.」だったんです!笑

Q.現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

「e-lamp.」は、あなただけの色で、あなたの色に合わせて光るイヤリングです。これは本当に小さなプロダクトですが、私たちの日常のコミュニケーションを大きく変える可能性を持っていると思います。e-lamp.は一人一人が「心」を大切にするためのきっかけを考え、プロダクトとして世界に届けます。

これまでは見えなかった形で感情が可視化されたとき、私たちにどのような未来が待っているのでしょうか。日々変化するこの時代に「答え」のようなものが見えにくくなり、どこか他者からの「正解」を求めてしまう今。e-lamp.が目指しているのは、自分だけの「心」の変化を楽しみながら、大切な人たちとその「心」を一緒に楽しんでいける、そんな社会です。2021年度中に皆さんにお届けできるように頑張るので、このインタビューを読んでくださっている方にもぜひ使ってみてほしいです!

Q.MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

これまで起業家として培っていた経験はあったものの、私自身MAKERS UNIVERSITYに応募する前は、研究を通して得た知見をもとに開発したプロダクトをどのように社会に届けていけばいいのか全くわからない状況でした。MAKERS UNIVERSITYには、高校3年生の時にMAKERS UNIVERSITY U-18に参加していたこともあり、もはや年齢や肩書にはとらわれずに自分の興味分野や関心をもとに社会にインパクトを起こしている人たちが集まっているという印象が以前からあったので、この環境に今このタイミングで飛び込むことで、自分の大切にしたい価値観を大切にしながら視野を広げ、より成長していけるだろうという期待を感じ応募しました。

※MAKERS UNIVERSITY U-18:http://u-18.makers-u.jp/

Q.実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

2月から今まで…ちょっと振り返っただけでも、たくさんの変化があったなと思います(笑) 1つ例を挙げるとすれば 、どんな時も「ありのままの自分」でいられるようになったことかもしれません。これまで、自分より年上の人や、シリアルアントレプレナーの方と話す時には緊張してしまって「自分」という人間をさらけ出すことがどこか怖かったんです。

でも、MAKERSの仲間やこの環境を通して出会った方と、率直に今感じていることを、普段話しているように伝えられるようになり、前よりも色んな人と仲良くなれているなということを実感しています!
コミュニケーションスタンスを変えるって中々難しいことだと思っていたんですが、MAKERSの密なプログラムのおかげで、素の私でいてもいいんだと思える自信がつきました。

Q.上村ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである上村さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

最初に上村さんとお話ししたとき、「こんなに親身に自分の事業や人生を考えてくれるメンターさんがいるんだ!」と感動したことが、上村ゼミに入ろうと思った一番の理由です(もちろん領域がテクノロジーということにも惹かれました!)。
そして今も、私がプロダクトを進める上でメンタルがやられそうになった時や、「e-lamp.」の可能性を考えている時、どんなフェーズであろうと、ゼミのたびに真摯に向き合ってくださっていることを感じています。特に印象に残っている場面は、数ヶ月前の上村ゼミで「私なら、私の描くこの未来を、私にしかできない方法で実現することができる」と言われたことです。Why me?にも繋がるこの言葉は、何かあった時、今も心の中で思い出しています(このインタビューを上村さんも見るのかと思うと少し恥ずかしいですね)。

Q.MAKERSUNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

「あゆちゃんと出会って自分のときめきを意識するようになったんだよ。」ってMAKERS6期に参加している何人かから言われたことです!!これ、本当にうれしかったんです!!自分自身が「ときめき」という言葉を掲げて活動することで、誰かがときめきを考えたり、周囲に伝えたりするきっかけを作れたらいいなと思っていたので、まさにそれと重なる出来事でした。それを受けて、私自身も「もっと自分のときめきを大切に生きていきたい」と改めて考えるようになりました。(ちなみに、その結果オンラインで行われるMAKERS合宿を楽しむために、自分がときめくティーポット&ティーカップを購入し、我が家にある紅茶の種類が5倍くらいに増えました。笑)

Q.MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

MAKERSの期間中、プロダクト開発がうまくいかず辛くなってしまい、寝れない日々が続いたことがありました。そんな時に、MAKERS UNIVERSITYで出会った友人に「つらい」と自分の弱さを打ち明けることができたんです。一人一人に、MAKERSを通して出会えているからこそ、このコミュニティのありがたさを実感しました。道を切り拓いていく姿に「すごいなー!私も頑張るぞー!」と刺激されることもあれば、心が弱っている時にゆるっと話して安心もできる。形こそ見えないけれど、確かに自分の「支え」にMAKERSはなっているんだろうと思います。もしかするとその支えが、先ほども話した「ありのままの自分」につながったのかもしれません。

Q.学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

実は今、私が大学で所属する琴坂将広研究会では、MAKERS UNIVERSITYと共同でMAKERSのプログラム研究をしているんです。まだ研究途中ではあるのですが、興味深い点が沢山あるので、1つ紹介させてください!MAKERS UNIVERSITYは他のプログラムと比べて、特に参加者同士のコミュニケーションが促される仕組みが様々な場面で見受けられます。
例えば合宿中には「アクション相互メンタリング」という形でお互いの現状や困っていることを話し、参加者同士がサポートし合えるようになっています。他にも沢山の工夫が参加者同士の信頼や安心を醸成し、コミュニティとして互助的な循環が生まれているように感じます。

Q.あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「太陽」…いや、「お日さま」です!あたたかくて、元気をもらえて、でもつよさやパワーだけじゃなくて、弱っている時にはやさしく包んでくれる光でもある。自分の心の側にいてほしいし、いてくれる存在が「お日さま」かなと思ったら、この言葉が出てきました!
MAKERSの先輩たちから「6期は、それぞれ素敵なことをしていて、周りの人をリスペクトし合う雰囲気があって、ほわほわした優しさがあるね」と言われたこともあります。ちなみにMAKERS UNIVERSITYの雰囲気はその代その代によって違うらしいので、「あなたにとってMAKERS UNIVERSITYとは」インタビューをしたら全員から違う答えが返ってきそうですね。笑

Q.あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

このe-lamp.を生み出した背景には、自分の感情がわからない、わかってもそれを伝えることが怖い、という「認知」と「共有」の二つの壁を壊し、誰もが自分の思いに向かって生きることのできる社会になってほしいという願いがあります。

それを「バイタルデータ」という1つのテクノロジーを活用して実現するプロダクトが“e-lamp.”です。バイタルデータを活用したコミュニケーションの日常化が、私たちのココロをより豊かに、幸せにする未来への一歩になると信じています。

“e-lamp.”をきっかけに、この社会を実現したいと思う全ての人と一緒にバイタルデータのポジティブ・ムーブメントを起こしていきたいからこそ、シンプルな仕組みにこだわっています。私たちの発想を超えた素敵なアイディアが世界中に広がることを信じて、開発・設計の「透明さ」を大切にしています。


(*このインタビュー記事は、2021年9月時点のものです)

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元高校生起業家、挫折で見えた 「ときめき」研究の道

メディア掲載歴

・WIRED JAPAN
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朝日新聞
日経新聞電子版NIKKEI STYLE
・テレビ朝日
・BSテレビ東京
・他多数。
※テレビ朝日は2021年9月に放送予定です!

PROFILE

山本愛優美 2001年生まれ。高校在学中は教育/地域活性化領域で4つの学生団体の代表を務めたのち、2017年の高校2年次にNexstar CEOとして開業。
「ときめきで溢れる世界」を実現するために教育×エンタメの領域で学べる恋愛ゲーム「Smart Kiss」や学校複合型文化祭イベント「超学校祭」etcの事業プロデュースを行う。TEDxSapporo2018登壇。

2020年4月より「ときめきで溢れる世界」の実現のために
数理心理学・感性工学の面から「ときめき」の研究を実施。
2021年3月SFC学会学術交流大会金賞受賞。

現在はバイタルデータ計測によってときめきを可視化するイヤリング「e-lamp.」を開発中。

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