MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

MAKERSほど等身大の姿で深い繋がりを育める機会はないと思います。起業家として勝負する上で、この環境に身を置けたことは、とても幸運でした。

内山 浩輝さん

立命館アジア太平洋大学(APU)5年 / 株式会社konoki 代表取締役

MAKERS UNIVERSITY 6期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

MAKERSへの応募前は、今と変わらず「日本の森林問題をビジネスで解決し、衰退する林業を盛り上げたい」という想いを持っていました。しかし、何から手を付ければいいのか、自分に何ができるのかが分からず、先が見えずにもがいている状況でした。

とりあえずビジコンに出てみたり、投資家と話してみたりして、この先どうしていくか探ることに時間をかけていましたが、その時点では、会社を起こして人生かけてやっていく覚悟は決まっておらず、この先どうしていこか全く不透明で、手探りのもどかしい毎日でした。

Q.
現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

現在は、国産木材の新たな需要を生み出すべく、「木×〇〇」でこれまでにない自社商品開発や、企業様の商品開発・イベントプロデュースなどに取り組んでいます。

具体的には、国産ヒノキのバスグッズやサウナ用ロウリュ水、木のお茶などです。最近は、自宅で手軽にお酒の樽熟成を楽しめる、家庭用の国産ミニ樽と樽フレグランスというアイテムを作っています。

世界では森林の「過剰利用」による問題が起きていますが、実は日本では全く逆の「未利用」による問題が起こっています。木材需要の低下や安い輸入材の定着などによって、日本の木は使い道がなく、管理されず山に放置されています。その結果、土砂災害が起こりやすくなったり、生態系が乱れたりしています。だからこそ、建築材や家具に需要が硬直化している状況に対して、新たな需要を生み出し、正しい森の循環を作る必要があります。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

応募前は、起業して人生かけてやっていく覚悟を持てていなかったので、同じ起業という生き方を選択して、共に背中を押し合える戦友の存在を欲していました。その上で、MAKERS主催のイベントやDEMODAYに参加させて頂いた中で、互いの志を尊重し、切磋琢磨し合っているMAKERS生がとても印象的で、これから先、長きに渡って互いを高め合える関係性を育む場として、これ以上ない貴重な機会だと感じ応募しました。

また、MAKERSの卒塾生には尊敬する先輩起業家がたくさんおり、期を超えた繋がりにも期待して応募しました。

※DEMODAY(MAKERSの年に一度のオープンイベント):https://makers-u.jp/demoday2021

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

覚悟を持てたことが大きな変化です。
同期のみんなが悩みながらも何とか事業を前に進めようと頑張っている様子を横目に見ていると、自然と自分も腹を括って勝負したいと思えるし、置いていかれたくないのでかなり頑張れます。ガス欠になったら同期との近況報告でガソリン注入して自分を奮い立たせています。

また、ありのままの自分を受け入れる度量を養うことができたのも大きな収穫です。
いつもはプライドや見栄を張ってる人も、MAKERSでは鎧を脱いでありのままの自分で過ごすので、SNS上ではキラキラして見える人でも実は悩みを抱えていたり、全然やる気が出ずにYouTube見ることもあるんだと気付きます。他人は他人、自分の手綱は自分で握っておくことが重要で、上手くいかない状況や理想とは違う自分が居ることは当然なんだと心から思えたとき、とても心が軽くなりました。

Q.
荻原ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである荻原さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

荻原ゼミは、どんな自分も肯定してくれる場です。私自身、他人と自分を比較しがちで、劣等感を感じやすく、自己肯定感が低い性格なのですが、どんな変化・悩み・進捗にも必ず肯定的な言葉を掛けていただき、大きなメンタルの支えになっていただきました。事業が上手くいかず苦しい時は1対1で相談の時間を作ってくださり、事業に関する実務的なアドバイスもくださり献身的にサポートいただきました。荻原ゼミは、これから先もずっと「心の止まり木」となるようなコミュニティです。

Q.
MAKERSUNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

メンバー同士で特定のテーマについて議論する「助け合いセッション」です。事業領域は違えど、似た境遇を経験している者同士だからこそ、互いの悩みを深く共感し合えて効果的な意見を還元し合える時間です。

このセッションでは自己開示が求められるため、傾聴力と同じくらい自分の過去を整理できていることが求められます。これまで、自分の過去を振り返ってじっくり反省する習慣がなかった私にとって、過去と向き合い、言語化して、他者に伝える機会は、新たな自分の一面に気付く貴重な経験となりました。他者の知見を吸収できるだけでなく、自分自身とも向き合うことができる尊い機会でした。

Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

お互いが負けたくない存在でもあり、経験を還元し合いながら高め合える存在でもあるMAKERSのコミュニティは、普段九州で活動している地方生の私にとっては特に価値あるコミュニティでした。たとえ東京の同世代起業家と知り合う機会はあっても、MAKERSほど等身大の深い繋がりを育める機会はないと思います。ここでの繋がりは、人生の資産だと思っています。

また、普通出会えないような偉大な先輩起業家の方からも応援いただける仕組みがあるのもMAKERSの大きな魅力です。一緒にプロジェクトを行ったり、事業拡大の助けとなる方をご紹介いただいたり、本気で頑張っていれば報われる機会がMAKERSでは用意されています。応援の手を差し伸べていただける恵まれた環境にとても有り難く思っています。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

互いに負けたくない存在でもありながら、お互いの挑戦を心から応援し合える関係性を築けることは、他にないMAKERSならではの魅力だと思います。
長い期間プログラムを共にする中で、遠慮のない「ファミリー感」が高まっていき、事業に関する相談だけでなく、起業家ならではのメンタルヘルスや、プライベートな悩みなどもTwitter感覚で超気軽に相談し合えているので、これから先長く起業家として勝負する上で、数少ない心許せる環境に身を置くことができてとても幸運だと思っています。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

MAKERSは「ビュッフェ」に例えられます。
MAKERSでは、同期との合宿やMAKERS応援団との出会い、卒業生との交流など、様々なチャンス(料理)が用意されています。そして、どの料理を自分のお皿に盛るか、どれだけ深く味わうかは自分次第です。MAKERSを通じて出会った人々、そこから派生して生まれる新たな学びやプロジェクト展開など、後々振り返ると人生のターニングポイントだったと言えるようなご縁がたくさん生まれる場がMAKERSだと思います。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

日本の森林問題を解決すべく、国産木材の新たな使い道をつくり、広げていきます。
世界に誇る、日本の美しい森林を後世に受け継ぐことは現代を生きる我々の使命です。konokiが新たな木材活用の形を体現することで、林業が潤い、森林環境が改善する。そして木を消費する私たちも日常の中で木の恩恵を受けることができて、暮らしがもっと豊かになる。この循環を作っていきたいです。もう一度人と自然が共生する社会をつくるために、森の魅力を十分に引き出し、最高なものを人々に届けていく役割を全うしたいと思います。

(*このインタビュー記事は、2021年9月時点のものです)

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メディア掲載歴

PROFILE

内山 浩輝 立命館アジア太平洋大学(APU)5年 / 株式会社konoki 代表取締役
1998年 福岡県生まれ。西南学院高等学校卒業、立命館アジア太平洋大学(APU) 在学。
APU起業部所属、2019年株式会社タイミー福岡支社立ち上げ、独立系ベンチャーキャピタルFVenturesインターンに従事し、2021年4月、株式会社konokiを共同創業。

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