MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

自分の生き方に妥協できなかった人が集まる場所、それがMAKERSです。

あかりんごさん

鹿肉専門キッチンカーSHIKASHIKA 店長

MAKERS UNIVERSITY 7期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

「日本の鹿をもっと身近に」をコンセプトに、兵庫県の丹波篠山市にひたすら神戸大学生を呼んで鹿肉を食べさせるパーティーをしていました。学生に食べさせるだけでなく、私もひたすら鹿肉を食べていました。

もともとは酪農家になりたくて神戸大学農学部に入学。大学では座学で勉強。長期休みには北海道へ飛び農家さんの元へ突撃し住み込みの牧場アルバイトで現場を学びました。学ぶうちに「私がすごいと思っていた牛の特性、活用しきれてなくね?」ということに気付き、壁にぶち当たり、酪農家の夢は諦めました。その後、日本らしい畜産、日本らしいお肉を探し求めて鹿肉に出会い、そこから鹿肉にどハマりし、クラファンで資金調達ののちキッチンカーを自作、開業しました。

Q.
現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

1人でも多くの人に鹿肉を食べてもらうべく、キッチンカーで鹿肉料理専門店「SHIKASHIKA」を営んでいます。
鹿肉はきめ細かい筋繊維、吸い付くような食感、あっさりした後味。タンパク質、鉄分、ビタミンも豊富に含まれており、ダイエット食にもおすすめです。鹿肉にはこのような資源的な可能性もありますが、縄文時代から食べられてきたという歴史的背景、百人一首や古事記にも用いられるという文化的背景など、さまざまな面白さがあります。
鹿肉を食べることで、新たな肉の可能性を知ってほしい。そんな思いで、関西を中心に毎日鹿肉を出店しております。


Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

1つ目に、事業の客観的な意見を聞きたいと思っていたから。関西は比較的「起業」の文化が薄いのか、活動をしていても同世代と繋がることは少なく、1人で黙々と作業することが多かったです。
活動的な同世代は何を考えて、どんなことに興味を持ってどうやって進めているのかについて知りたかったのが一つ目の応募した理由です。

2つ目は、私は人が好きなものを語っているのを見るのが、そしてそんな人と話すのが好きだからです。
どんなビジネス書を読むよりも、どんな講義を聞くよりも、「これ面白くてさ!」という話が一番モチベーションにつながります。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

いろんな人と話をする中で、自分や事業を客観視できるようになりました。
返ってくる質問や意見から「こんなことに興味があるんだ」「ここを伸ばせば良いんだ」と気づくことができ、トライアンドエラーのサイクルが速くなりました。
そしてMAKERSではプレゼンや発表の機会も多いので、発表する能力が身につきました。伝えたいことを資料にまとめるのはもちろん、長い間発表を聞き続けて、ちょっと疲れ気味のみんなにどうやったら楽しんでもらえるか、聞いてもらえるかを意識して話すことが上手になりました。

Q.
佐俣奈緒子ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである奈緒子さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

重要なのは物事を徹底的に要素分解すること。そして、分解してみた上で、正しい意思決定をすること。

正しい意思決定を繰り返していけば、物事はうまく進む、という超シンプルな法則のもと、色んなジャンルの色んな悩みに対して時に鋭く、時に優しく、時に暖かくアドバイスを頂きました。
物事の考え方を近くで学べたのも印象的でしたが、やはり奈緒子さんの人間性、ドンと構えた姿に魅力を感じました。こんな大人になりたい、と思いました。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

2月の事前カリキュラムで行った、「out of the box thinking」です。
事業のビジョンではなく、自分自身が進む道のビジョンを考えるワークショップでした。

研究者の父を持ち、小さい頃から興味のあることはやらないと気が済みませんでした。蛇を首に巻いてみたり、ザリガニを孵化させてみたり、給食室に入ってみたくてわざとコップを忘れたフリをしたり…。
今はキッチンカーの事業をやっていますが、それまで自分がどう生きてきたのか、なぜこの道に至ったのかを改めて振り返り、事業の核、人生の核を再認識できました。

※事前カリキュラムの詳細についてはこちら : https://makers-u.jp/syllabus

Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

仲間ができたこと。
対人関係や事業が伸び悩み「どうしようか、辛いなぁ」と思っていても、同じ事業をしている仲間がその苦しみに共感してくれたり、同じようなことで悩んでいたりします。どうすれば突破できるか、相談して一緒に考えることができるのでとても心強いです。

そしてそんな仲間は、24時間365日、頑張っています。分野は違えど毎日命を削りながら仕事をしている彼らは本当にカッコよくて、ただただ憧れています。
「私も頑張るぞ」という気持ちにさせてくれるので、1人の時でも頑張れます。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

表面だけでなく人間の芯を深ぼるようなプログラムコンテンツが圧倒的に多い。経営のコツや事業のフィードバックなどももらえるけれど、何よりちゃんと「私」を見てくれていると感じます。

特にチームを作って約1ヶ月でプログラムを作って発表するコンテンツでは、チーム集めから進め方から全部自主的に行なったので、自分が集団の中でどんな立ち位置に落ち着くのか、どういうメンバーが集まるとどのように振る舞うのかが見えて自分でも面白かった。
いつもリーダーとして皆を引っ張っていく立場にあるので、それとはまた違う立場では事業がどう見えるのか、参加意識はどう変化するのか、などが体験できてよかった。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「生きる」にであう場所

自分の生き方に妥協できなかった人が集まる場所、それがMAKERSです。物が溢れ、サービスが溢れ、何を考えなくとも無難に生きていける。そんな世の中で、自分の「好き」が行きすぎて行きすぎて、周りとは違う不安に駆られながらも、やっぱり妥協はできなくて。
偏っているけど真っ直ぐな「生き方」に出会うことができる場所、それがMAKERSです。
正解はないし、なんなら正解を作っていかないといけないハードモードな人生だけど、そんな人生の喜びを共有できる仲間がそこにいます。

(*このインタビュー記事は、2022年9月時点のものです)

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鹿肉専門キッチンカーSHIKASHIKA インスタグラム

PROFILE

あかりんご 鹿肉専門キッチンカーSHIKASHIKA 店長
神戸大学農学部で畜産、プライベートで酪農家さんに直撃し酪農を学ぶ。牛飼いになることを夢見るも挫折。もっと日本らしいお肉はないのかと思っていたところ、農業ボランティア先の農家さんから鹿肉を食べせてもらい衝撃を受ける。「こんな美味しい肉があるのか!?」と鹿肉にどハマりし、学生を集めて鹿肉を食べさせるパーティーや学祭、神戸ハーバーランドmosaicでのイベント主催を経験。その後、クラウドファンディングで資金調達を行いキッチンカーを0から自作。SHIKASHIKAとして2022年5月にオープンし、関西を中心に出店している。

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