MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

地球やモノの裏側の物語に意識を向ける人を増やし、自分の心も社会も未来の地球も、今より優しさで循環している世界にしたい。

村田美穂さん

Queen’s University(休学中) / 一般社団法人ハピエコ代表理事

MAKERS UNIVERSITY 7期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

地球のサスティナブルと人の心の健康、そして今の経済の在り方に疑問を感じ、「今より少しでも良い方向に変えたい」という思いで、ひたすら自分にできることをやっていました。
ハッピーにエコる環境講座という環境問題の講演活動を開始したり、その繋がりでツアーを組んだり、経営者に向けて講演をさせていただいたり。しかし、実際にどう広めていくのか、叶えたい世界のためにどんなステップがあるのか、などの具体的な道筋や経営的な視点がほとんどなく、そして周りに自分と同じようなタイプが当時いたわけでもなく、漠然とした不安を抱えながら動いていました。

本当は、MAKERSに応募した2ヵ月くらい前にカナダの大学に戻る予定だったのですが、日本でそのまま「ハピエコ講座」などの活動を続けたいという思いが強くなっていき、MAKERS応募期はちょうど、この活動で生きていくという覚悟を決めたところでした。


Q.
現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

ハピエコ講座という環境問題の講演活動をしています。
具体的には、“モノの裏側にある物語”と“自分の生活・健康・未来”との「繋がり」、そして「“ハッピーにエコる”とは」を伝えています。「ハッピーにエコる」とは、「モノの裏側にある物語と自分との繋がりを知った上で、自分の心がハッピーだと感じる選択をする」ことです。
その他にも、イベント登壇でトークライブ形式のハピエコ講座をしたり、学校講演、そして社員さんにSDGsのいろはをお伝えする「SDGs企業研修」も行っています。

そして今年8月からはYouTube「ハピエコちゃんねる」を開設しました。
「ハピエコ」の生き方と生活スタイルを知ってもらえる機会をもっと増やして、日本の環境問題のイメージを塗り替え、「5人が“100”」環境問題に対して頑張るという今の状態ではなく、「10万人が“10”」、日々の生活の選択を少し変えるという社会を目指しています。
ぜひ一回「ハピエコ」とYouTubeで検索して、動画を見て面白いと思ったらチャンネル登録の方よろしくお願いします!

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

経営面をもっと学びたいと思っていたのも動機としてありましたが、一番の大きな応募理由は、「友達兼仲間のような存在がほしい」でした。
実は日本に帰国してから1年間と数ヵ月、自分の持っている価値観やスピード感がほかの人と合わなくて、出会ってきた一人ひとりは大好きだけど集団が作り出す価値観や雰囲気には馴染めず、以前ほど親密ではなくなったということが何度もありました。そのたびに孤独感でいっぱいになりかなり悩んでいたのですが、その時にちょうど、同じような悩みを抱えていた友達がMAKERSの6期生で、MAKERSを大絶賛していたんです。
「自分みたいな人が長期間いても居心地がいいコミュニティなんてあるのかな」と半ば疑いながらも(笑)、「やっと居場所が見つかるのかも」という期待を半分持ちながら応募したのを覚えています。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

「自分を信じること」、そして心の奥底から沸き上がってくる想いをこの社会に実現していく「勇気」と「実行力」がつきました。
MAKERSに入る前は、自分の進んでいる道がふと不安になったり、「自分の活動スピードややり方を周りと合わせた方がいいのではないか」と、自分の実行スタイルに今ほど自信を持てなかったりしていました。
でも、MAKERSに入り、自分よりももっと叶えたい世界を実現しようと実行に移し続けている人や、高い熱量で挑戦し続ける人にたくさん出会えて、自然と自分も「想いを社会に実現していく」ことへの抵抗感もなくなり自信を持って動けるようになりました。

あとは、「分野が違えど日々奮闘して頑張っている同世代がいる」こと自体が、とても大きい意味があるなと感じました。
実際、メンタルが落ちかけたときにSNSでMAKERS生の頑張りを見て、「わたしもがんばろ!」と息を吹き返せたことが何度もあったんです。

Q.
小沼ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである小沼さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

小沼ゼミは、わたしの“変”を誰よりも肯定し受け入れ、伸ばしてくれた場でした。
小沼ゼミのすごいところは、「社会的にこのやり方・生き方が主流」というフィルターをかけずに「この人が心から本当にやりたいことは何か」「今この人にとって一番向き合わなければいいけないことは何か」など、ゼミ生一人ひとりに心で向き合い全力でメンタリングしてくださる点です。本気だからこそ出てくる小沼さんの言葉のおかげで気付かされたことが沢山ありました。

例えばゼミ初期の頃、自分の持っている特徴を活かさずに周りの環境に影響されすぎた形で意志決定をしそうになったときがあったのですが、まだそのとき小沼さんとzoomで1,2回しか話してなかったにも関わらず、「本当にそれでいいの?」と鋭く聞かれたことがあります。
実はその小沼さんからの質問がきっかけで、今のYouTubeなどの活動があるんです。
それくらい、ゼミの時間が終わった後でも心に引っかかるような、ずっと考えさせられるような、本質的なメンタリングをいつもいただいています。人と人と向き合う姿勢から、事業への熱量、経営面、何から何まですごく勉強になった、愛溢れる時間でした。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

自分の興味関心があることに一直線な人が多いからか、MAKERS生との話の内容が基本、事業関連のことと恋バナだったことです!(笑)
これは全力で事業をやっている人たちが多いからだと思うのですが、事業のことと恋バナで話が尽きない集団に初めて出会ったので、わたし的にはとても面白く衝撃的でした。かくいうわたしも日常の色々な出来事やサービスをハピエコの活動にすぐ繋げがちで、「これはハピエコに活かせそう」などよく考えているので、MAKERSのみんなと出会ったとき、「自分と同じ感じの人もしくはそれ以上の人が違う分野でこんなに沢山いたんだ」と、とても驚きました(笑)

そして、自分の好きに一直線な人たちが50人以上集まっている空間が、カオスだけど調和していてとても大好きだな、と感じたのもすごく印象に残っています。

Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

やっぱり一番は、「友達でもあり同志でもある存在」が増えたことです!
MAKERS生はやっている分野も進んでいる段階もとても多様で、資金調達してバリバリにスタートアップの会社を経営している人もいれば、海外や地方で挑戦していたり、NPO的な活動で独自の価値を創っていたり、一つに絞らず色々な分野のプロジェクトを回していたりする人もいます。
やってることだけ聞くと「すごすぎる」「ただただ尊敬」と思う人ばかりなのですが、それでいてその人とは「ただの友達」という関係性が本当に面白いし素敵だなと思っています。中学生みたいな話の内容や冗談をずっと言い合って爆笑していたり(笑)、時には深く話したり悩み相談をしたり。
相談に関しては、ぶつかる壁や悩みが同じだったり、既にぶつかって乗り越えたりしている人が多いので、精神的にも具体的な活動運営面や経営面でも、MAKERS生の存在にとても助けられています。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

「その人のやっていること:Doing」だけではなく、「その人そのもの:Being」を大切にしているところです!
最初の2月の合宿でも「なぜ自分はこの事業をやっていて、どんな世界を願っているのか」という、自分の原点をひたすら掘り起こしたりみんなで共有したりする時間がたくさん設けられていました。自分の「WHY」に立ち返ることは機会がないとなかなかやれないことなので、自分と深く対話できたという点でもとても良かったです。

そして、みんなの原点に触れることで、笑顔の裏側にある経験や想いを知り、その人の生き方や考え方にとても感動し勇気をもらったのを覚えています。
だからこそ、その人が事業を変えようが何をしようが、その人自身を心から応援する雰囲気が自然とできているのかなと思います。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「家族みたいな動物園」です!

調子がいいときも、良くないときも、どんな状態のときでも受け入れ励まし合う存在。
ビジネス的なGive&Takeで成り立つ関係性の反対は「家族」だとわたしは思うので、MAKERSは家族みたいな存在だなと感じています。よくありがちな、“やっていること”で人を評価するような風潮がないのは、「家族」だからこそなのかもですね。
安心して自分の道を突き進められるという心理的安全性が高い環境であるのも、本当にすごいコミュニティだなあと感じています。
あと、時々みんなで集まれるのも、実家に集合している感覚がして好きです(笑)

「動物園」と答えたのは、みんな持っている価値観や性格が独自すぎて、集まると動物園みたいだからです!(笑)
一人ひとりの持っている世界観が違いすぎるのに、集まるとなぜか不思議と調和しているのも、動物園っぽいなあと思います(笑)

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

「ハピエコ」を文化レベルまで広め、一人ひとりの心や身体、経済、地球がよりサステナブルになる社会をつくることが、わたしが人生を通してやりたいことです。

「ハッピーにエコる」とは、毎日の3万5000回の選択を、他人や社会ではなく自分の心の声を聴いて決めること・自分が心地よいと感じる選択をすることを言います。
わたしは、様々な社会課題は結局自分たちの心から引き起こしていると考えています。自分の心が何をしていたらワクワクするのか、どんなときに楽しいと感じるのか、何をされたら悲しい、イライラを感じるのか、など自分の心の声を聴いて日々生きることより、他人の目や社会の空気を気にして自分の心の声を押し込んでいる人が、正直日本でとても多いなと感じています。
もし今より少しでも自分の心に素直になってあげている人が増えたら、もう少しだけ他者に意識を向けられたり、モノの裏側にある物語を考えてみる心の余裕が生まれたりする人が、増えるはず。世界の大きな問題は、自分の「日々の生活の小さな選択」が積み重なってできていることが多いし、結局大体、自分の未来や健康に跳ね返ってきます。
全部繋がっている。
だからこそ、まずは自分の心にしたがって生きる人を増やして、地球やモノの裏側の物語に意識を向ける人を増やしていき、自分の心も社会も未来の地球も、今より優しさで循環している世界にしたいです。

(*このインタビュー記事は、2022年9月時点のものです)

関連URL

ハピエコちゃんねる【YouTube】
ハピエコHP
ハピエコ🌼村田美穂【Instagram】

メディア掲載歴

【新聞・紙媒体メディア】中日新聞、東京新聞、環境情報誌「Risa」、矢作新報、革新・愛知の会
【ラジオ】かわさきFMパーソナリティー、渋谷クロスFM、FM立川、ゆめのたね「協創の森」
【WEBメディア】「VEGAN LIFE」インタビュー記事、「Re・rise News」インタビュー動画

PROFILE

村田美穂 Queen’s University(休学中) / 一般社団法人ハピエコ代表理事
愛知県の高校を卒業後カナダへ行き、語学学校を経てバンクーバーの大学に進学。
2020年、オンライン授業により日本に帰国。その後名古屋で気候マーチというイベントを2回主催し、合計約300名を動員。
2021年5月、「ハッピーにエコる環境講座」通称「ハピエコ講座」を開始。開始1年間の講演数は100回を超える。
大学生などの一般向けのほか、学校講演、パナソニックや衆議院第一議員会館での講演などの企業向けSDGs研修も実施している。
現在、YouTube「ハピエコちゃんねる」を開設し、日本でのエコへのイメージを塗り替え「ハピエコ」の生活を広めることを目的にYouTuberとしても活動中。

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