MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

人々の健康寿命の延伸に貢献し続けることが、私が人生かけて取り組みたいことです。

山田真愛さん

東京大学農学部生命科学科研究員 / 株式会社My Fit 代表取締役社長

MAKERS UNIVERSITY 7期生

Q.MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

MAKERSに応募する前から想いは変わらず、人々の健康寿命の延伸の発展に貢献したいと活動してきましたが、アプローチやビジョンの鮮明度はかなり異なりました。MAKERSに応募する半年前に起業したのですが、その前はフードテックの企業でインターンしたり、小さな人材事業を立ち上げてみたりしていたものの就職する予定だったので、新卒1年目の教科書とか読んでいました(笑)

あとは理系だったので大学での研究室のコアタイムが18時まで毎日あったので、ほとんど研究していましたね。クラウドファンディングで現事業のmyfitを立ち上げて、資金調達してからは事業に責任を持って取り組みたいと思い、内定辞退して起業しようと腹を括りました。そこからは24時間毎日事業のことを考えていたと思います。

Q.現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

身体的特徴・食生活・運動習慣・摂取目的に関する20問のオンライン診断を受けることで、約10万通りの組み合わせから成分、タンパク質量、味などをカスタマイズした、その人に合ったプロテインをサブスクの形で届けるECブランドを運営しています。ビタミンなどの微量栄養素や機能成分を含有したオールインワンタイプになっており、余計な添加物は一切含まない自然派プロテインになってます。主に、30~40代の女性の方が健康・美容のために購入していただいております。プロテインの販売やD2C事業に興味があったわけではなく、一人一人のQOLの向上に寄り添うことがmyfitの目指す姿なので、購入者の方は無料で管理栄養士に食事相談や健康相談をすることを可能にしてます。

Q.MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

自分の周りの起業家や尊敬する経営者の方々にMAKERS出身の方が本当に多かったこともあり、絶対に自分も仲間入りしたいと、胸が高鳴る想いで応募したことを今でも覚えています。MAKERSに参加する前からいくつかの起業家プログラムやアクセラレーターに参加していたのですが、周りの環境や切磋琢磨できる仲間の存在がいかに重要かを身に染みて痛感していました。そのためMAKERSでは、向上心があって、枠から外れた一生涯の同世代の仲間ができることを1番の楽しみにしていました。

あとは、起業家ゼミを楽しみにしていましたね。毎月メンターさんに損得勘定抜きで事業の壁打ちをできるというところが魅力的すぎました。大学でゼミというものがなかったのでまず、ゼミそのものに憧れを抱いていたのもありますが(笑)

Q.実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

①ビジョンが鮮明になった②起業家としての自分の性格を知った③いい意味で自分にゆとりができた
この3点が大きな進歩だったように思います。

MAKERSに参加する前は事業以外の自由な時間を設けられないくらい、余白の時間を設けることができていなかったんですよね。MAKERSの最初に行われる2月の事前カリキュラムの合宿で「頑張りすぎてる。焦りすぎ。」という言葉を周りの友人からかけられて初めて、必死すぎて視野が狭くなってしまっていることに気づきました。心にゆとりを持てるようになってから、自然と他者と比較しないようになり、自分の起業家としての戦い方を理解できたり、人生をかけてやりたいことが具現化できるようになったので、MAKERSで出会えた仲間、そして自分と見つめ合える時間をくれたMAKERSの合宿には感謝しています。

※事前カリキュラムの詳細についてはこちら : https://makers-u.jp/syllabus

Q.水野ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである水野さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

水野さんのスタンスは、基本は全肯定。その人がやりたいこと、想いを何よりも尊重してくださるんですが、事業に対してはシビア。数値や出ているデータを基に、客観的なアドバイスをいただけるのが何よりも心強かったです。ゼミを通じて水野さんの姿勢を見て感化されたことの一つは「論理と感情」の使い分けが上手いこと。一度ゼミ内で出た相談に対して水野さんが「それは解決策が欲しい?それとも共感を求めている?」と質問し返していたことがあったんです。相手が求めていることに合わせて論理と感情を使い分けている姿から、自分と向き合う際もこの2つの思考を切り分けて考えることを大切にされているんだと感じました。

また「機能だけでは人は動かない。最後に人を動かすのは感情をどれだけ動かせるのかだ」という言葉も強く印象に残っています。メンターである水野さんが一番忙しいのにも関わらず、ゼミは毎回オフラインでした。リアルの場でしか共有できない空気感や人間の感情の動きを大切にされているところからも、人の些細な心の動きにしっかりと向き合うことの大切さを教わった気がします。

Q.MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

たくさんありますが、2月の事前カリキュラムの初回合宿で行われた60分間のライフストーリーテリングがかなりインパクト強く残っています。ライフストーリーテリングとは自分の生誕の時から今までの人生を60分間かけて3〜4人グループで共有し合うものなんですが、初めは事業をみんな持っていて忙しい中で、なんでこんなに時間をかけて行うんだろうと正直疑問に思っていました。ただこれを行ったことで、MAKERS同期の今までの経験から築かれた価値観を深く理解することができ、一人一人の存在が愛おしくなるというか、、、一気に心の壁を無くして話すことができて距離が縮まった気がします。特に私は自分の話を人にペラペラ話すことに抵抗があってあまりしたことがなかったので、強制的にこのような場を設けてもらい、過去の話をできたことで全てを受け入れてくれる真の仲間を手に入れられたような気がして嬉しかったですね!

※事前カリキュラムの詳細についてはこちら : https://makers-u.jp/syllabus

Q.MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

一番は切磋琢磨しあい、辛いことは一緒になって、悲しみ喜びを分かち合える同世代の仲間ができたことです。後にも先にもここまでたくさんの仲間を作ることができる機会はないだろうと思えるくらい、一生涯の仲間を作ることができました。

起業してMAKERSに入る前は、強く見せなきゃ、弱いところは隠さなきゃと常に武装してしまい、今自分が悩んでいることや上手くいってないことを打ち明けられる自分の居場所がなかったんです。起業仲間と話しても、どれだけ事業がうまく言ってるかばかりで、うまくいってない時は連絡しないし、事業以外のプライベートの話はしてはいけないような気がしてしまって、どことなく本当の自分の気持ちと向き合うことができていなかったような気がしています。弱いところも受け入れてくれる場と仲間ができたことは人生の宝物です。

Q.学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

第一に期間が長い、第二に参加者とメンター・サポーターの繋がりが深い、第三に多様な参加者がいることです。今まで色々なアクセラレーターやプログラムに参加してきましたが、基本的にアクセラの平均期間は3ヶ月、長くても半年。またプログラムに参加している同期との関わりはほとんどなく、期間中に話さずに終わる人もほとんどでした。

さらにほとんどのアクセラが講義型のプログラムで、講義が終わった後に講師である起業家やメンターと話す機会はほとんどありません。その反面、MAKERSの期間は1年であり、プログラム終了後も「MAKERS生」としての集いや、卒業生でも参加できるプログラムがたくさん用意されているので、参加者・メンター・サポーターとの繋がりが深く長く続きます。また通常の起業家プログラムと違い、MAKERSはビジョンをしっかり持つ人が多いです。ビジネスとして儲かるかどうかだけに執着していないので、NPOのような活動をする人、広報活動をする人、研究者など多種多様な人材が揃っているのも魅力です。

Q.あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「一番素直になれる場所」です。飾らずありのままの自分を曝け出せて、その姿を受け入れてくれる人がたくさんいる、まるで故郷のような場所です。MAKERSの合宿の時や同期と会う時間は、何故か普段の会社の代表として気取る必要はなく、自然体の自分でいれる心地の良い時間。ここまで、心理的安全性が高い空間は他にないのではないかと思っています。プログラムが詰まっていて、みんな疲れていて眠くて仕方ないのに、何故か夜通し語り合ったり、答えのない問いについて永遠に話し合ってバカ笑いしたり。できれば一時停止し続けたいくらいのたくさんの人生の思い出と、友を得ることができたサードプレイスでした。

Q.あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

人々の健康寿命の延伸に貢献し続けることが、私が人生かけて取り組みたいことです。特に、母のように若くして癌などの病で苦しんで亡くなる人を一人でも減らしたいと考えており、35~54歳の女性のQOLを向上させていくことに尽力したいと考えています。30-50代の女性は男性より癌を発症する率が高いのですが、日本では男性優位の研究が進んでいた背景もあり、婦人癌の罹患数・死亡数が減るどころか、年々高くなっている現状課題があります。そのため①個別化した健診の普及を進めること②がんを始めとする人々の健康へのリテラシーを上げること③生活習慣の改善 の3方面から、人々のQOL向上に向き合い続けたいと考えています。

(*このインタビュー記事は、2022年9月時点のものです)

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株式会社My Fit

メディア掲載歴

・newspicks
・anan
・IGNIATE
・SHE THREE
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PROFILE

山田真愛 1998年 東京都生まれ 東京大学農学部生命科学科研究員 / 株式会社My Fit 代表取締役社長
myfit Producer。高校2年生で母をガンで亡くしたことからヘルスケア領域に興味を抱く。「個別化した健康を当たり前に」をビジョンにパーソナライズプロテインブランドmyfitを立ち上げる。同商品はクラウドファンディングでわずか3日で100万円以上の支援をいただき100人以上の方のご支援で目標金額達成。雑誌ananやnewspicksをはじめメディア掲載を多数受けている。

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