MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

誰もが安心して使用できる『テントサウナ業界の基準になるプロダクト』を創る!

冨田翼空さん

新潟大学経済学部22年卒 / HUB SAUNA株式会社 代表取締役

Q.MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

MAKERSに応募する前は、漠然と「起業したいな〜」と思ってました。大学一年生の当時は、新潟大学でアントレプレナーシップを育成するゼミに入っていて、周りから「意識高い系」って言われてました(笑)
そこから大学2年生の時にMAKERSのDEMODAYに参加して、「こんな世界があるんだ!カッケー!入りたい!」と思って応募したのですが、落ちました。。。(MAKERSには3回目で受かりました)

当時は、就活領域のサービスを作ろうとしていたのですが、上手くいかず頓挫。精神的に少しやられてる期間があって、その時に先輩経営者に呼んでもらって体験したのがテントサウナでした。
その時の体験が猛烈に記憶に残っていて、「地球と一体化する」というか「今、自然体でいれてるな」みたいな感覚がありました。この体験をより多くの人に届けるために、テントサウナのイベントを開催していました。

Q.現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

テントサウナのレンタル事業、サウナ小屋の監修・販売も行なっていますが、メイン事業は、テントサウナの開発を行なっています。従来のテントサウナは、安全性の面でかなり問題点がありました。テントサウナは、テントと薪ストーブがセットになっているのですが、サウナの命でもあるストーブの安全性が乏しいということは、市場、ユーザーにも悪影響を与えてしまいます。誰もが安心して使用できる、テントサウナを日本から。その肝となるサウナストーブ製作のパートナーも無事見つけ、現在開発、検証のフェーズに入っています。『テントサウナ業界の基準になるプロダクト』を目指し、事業開発を進めています。
また、並行して、より自然体でいられるような場所づくり(キャンプ場など)の開発にも挑んでいきます。

Q.MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

MAKERS UNIVERSITYはDEMODAYに初めて参加した時に、ここは「自分らしくいられる環境」だと感じていました。それぞれのバックボーン、志が違うメンバーと仲間になれる場所。
私自身も、自己表現を肩身を張らずにできる場所、仲間が欲しかったんだと思います。MAKERSに参加する前から、他の起業家プログラムやアクセラなどに参加させてもらっていたのですが、「夢を一緒に語れる仲間」の存在は、一生自分の支えになると思っていて、そんな仲間ができることにめちゃめちゃワクワクしていました!そんな仲間達と夢を語りながら一生涯切磋琢磨でしていきたいという想いがありました。5期、6期と落ちたのですが、7期でやっと入ることができて、とても嬉しかったです。

Q.実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

一つ目は、自分のありたい姿、創りたい世界を話せるようになりました。MAKERSに入る前は、会社のビジョンがあったのですが、あまり腑に落ちていませんでした。MAKERSに参加してみて、自分自身の言葉で話す回数が圧倒的に多くなり、言語化がうまくできるようになったと実感しています。そのビジョン、「翼空が作ったにしてはしっくりこないよね〜」と伝えてくれる仲間がいたり、「その事業良いじゃん」、「こうしたらもっと面白そう」と肯定的な言葉をかけてくれる文化がとても良かったです。

二つ目は、孤独じゃなくなったことです。起業してから、同世代の起業家がほとんどいなかったので、MAKERSの仲間と出会えてからは、よりメンタル面で安定したように感じています。些細な相談からプライベートなことまで、幅広く相談できる仲間の存在は本当に心強いです。

※事前カリキュラムの詳細についてはこちら : https://makers-u.jp/syllabus

Q.成田ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである成田さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

成田さんは、基本的なスタンスは「良いじゃん」ですが、現状と未来の施策に対して、「もっとこうしてみたら?」と提案してくれます。
特に刺さったのは、「お客様のことちゃんと見てる?」と言われたことです。当時は、プロダクトアウト寄りでの開発を進めていて、このままでグロースしていけるのか?という不安がありました。色々な不安で駆られている時に、「しっかりとお客様に向き合っていれば、しっかり成長するから大丈夫」と言っていただけたことが鮮明に覚えています。自分の小さな悩みをズバッと解消してくれますし、何より前向きに後押ししてくれるので、自信に繋がりました。

また、成田ゼミでは、ゼミ生だけで行うサブゼミを毎月行なっています。そこでは、毎月起きたことや悩んでいることを相談したり、みんなが自分のことについて考え、経験のシェアをしてくれます。その時間もかなり有意義で、パーソナルなところから事業のことまでみんなのことを深く知れるので、最高でした。

Q.MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

2月の事前カリキュラムで行った、自分の人生を一から話す、ライフストーリーテリングが印象に残っています。一日中自分の人生を話したり、MAKERS生の人生について話を聴いて相互理解するセッションです。
「これ、本当にやるの、、、?長くね?w」って、最初は思ってたんですが、終わってみると「めちゃめちゃ意味あるセッションだった」に変わってました。ほぼ初対面の状態で、自分のことを曝け出すことは勇気がいるけれども、一番最初にそれぞれのバックグラウンドや価値観を深く理解することができました。何回も話していくうちに話したい内容も出てきて、一番最後の方は的確に自分の人間性を伝えることができていて、自己表現するという意味でも実りがあったと思います。みんな仕事を止めて参加しているので、真剣に取り組んでいて、学ぶところもめちゃめちゃ多かったです。
それぞれ違う人生を歩んでいる中で、「なぜその事業をしていて、今、MAKERSにいるのか」が十人十色で、自分らしく生きることの大切さを再認識できた時間でした。

※事前カリキュラムの詳細についてはこちら : https://makers-u.jp/syllabus

Q.MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

これは沢山あるので困るのですが、「自信」と「仲間」ができたことです。
MAKERSに入って、良くも悪くも焦りはありました。その中でも、それぞれのペースで自分らしく活動しているみんなを見て、自分と対話する時間を多く作るようになって、「自分と事業に対しての自信」を持つことができました。MAKERSにいる仲間達は、スタートアップ、非営利、アーティストなど多様性に溢れています。その中に優劣もなく、それぞれのつくりたい世界や、表現したいことを気兼ねなく話せているのが居心地が良いです。別荘を貸し切って焚き火をしたり、事業の相談をしたり、ご飯を食べたり。普段は、鎧を着てしまうことが多いので、何も着飾らずに過ごせる仲間と出会えたことに感謝しています。

Q.学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

本当の自分と向き合う時間が圧倒的に多いことです。他の起業家プログラムに参加したこともありましたが、MAKERSでは、より「それぞれの個性を開花させること」に注力しているように感じました。
実際にMAKERSのプログラムでは、事業計画を書く・営業戦略を考えるなど、実務的なボリュームはそこまで多くないです。メインは「自分はどう生きるか」に向き合い続けること。自分の人生の中で成し遂げたいことや、ワクワクすること。自分の中にある火種を探して、それを焚き火にしていくために。
MAKERS生全員が同じ空間で、同じく自分に向き合い続ける。より良い世界の実現に向けて、MAKERSは熱い志を持った多様な仲間に出逢える場所です。

Q.あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「本当の自分と本当の仲間に出逢える場所」です。

Q.あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

「人類が自然体でいられる世界」をつくっていきいます。
この自然界で腐らずに固定化しているのはお金です。それにより資本主義は急速に発展にしました。多くの恩恵を受けている一方で、多くのものを失っている。失った大きなものの一つとして、本来の自分の心。資本主義化が加速したことで、「経済的合理性」と「社会的合理性」を求め、「何のために生きているのか。本当にやりたいことは何なのか。好きなことがわからない」など自分の自然体の姿がわからなくなってきていると感じています。
今のサウナ事業もそうですが、事業を通して、「本来の自分の心を見つめ直す、取り戻す」サービスやプロダクトをより多くの人に届けていけるように向き合い続けていきます。

(*このインタビュー記事は、2022年10月時点のものです)

PROFILE

冨田翼空(Tomita Tasuku) 新潟県阿賀野市水原生まれ 新潟大学22年卒 / HUB SAUNA株式会社代表取締役
自分の心を救ってくれたサウナで起業。『人類が自然体でいられる世界をつくる』をミッションにテントサウナレンタル事業や国産テントサウナ開発を手がける。

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