MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

挑戦するスポーツ選手の「人生」を応援するスマホアプリUPSTARを通じて、スポーツから挑戦と応援が連鎖する世界を創る。

板本大輝さん

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部3年(休学中)/株式会社Emer 代表取締役

MAKERS UNIVERSITY 8期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

アマチュアスポーツクラブの公式戦のライブ中継をすべて遠隔操作で行い、どんな場所からでもハイレベルなライブ中継を届けられる事業を取り組んでいました。実はアマチュアスポーツのライブ中継は資金的な問題もありあまり整備されておらず、今どっちが勝ってるのか?誰が点を決めたかすら画質が悪く判別できない状況も多くありました。

自分がプロスポーツ選手を目指していたこともあり、必死に高みを目指し挑んでいる選手たちの姿をもっと沢山の人に届けたい。その一心で取り組んでいました。

Q.
現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

遠隔ライブ配信サービスをMAKERS期間中にリリースし、実はフットサルのプロリーグの2チームに初月から導入していただいていました。ファンからの評判もかなり良く、このまま事業を展開しようと思っていましたが、僕の胸の中にある一つのモヤモヤがずっとありました。それは「この事業は本当に価値があるのか?」という問いです。実はファンからも求められてはいたものの、チームは配信費用を払うことに必死な状況で、導入を悩まれているチームの担当者からは「凄く良いサービスで導入してみたいんだけど、このお金があれば選手が自己負担している遠征費に当ててあげたい」と言われ、骨折に絆創膏を貼っているような、自分たちのプロダクトが応急処置にしかなっていないことにモヤモヤしていたのです。短期的に見れば自分たちも売上が上がり、ファンからも称賛され、ハッピーかもしれません。でも長期的に見ると、スポーツクラブや選手のリソースを圧迫し、持続的ではない構造を作ってしまうのではないかと。

そんなモヤモヤしていた時期とMAKERSの同期たちとの出会いが重なりました。同期たちは本当に「この世界をどうやったら変えていけるのか。」という答えの無い問いに向かって必死にもがいている光景を目の当たりにした僕は、事業をすべてストップし、本当に価値のある事業を作り、100年後の子供たちにもスポーツという夢を夢として追いかけられる世界を繋いで行くために、ピボットを決意しました。そして現在開発している事業がスポーツ選手の「人生」を応援するスマホアプリ”UPSTAR”です。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

自分は弱い意志を大切にしていて、あまりコレと行った得たいものをあえて持たずに応募しました。ただMAKERSのHPや概要をパッと見た時になにかパワーを感じました笑 ここに行けばなにかありそう的な。その直感は間違いではなかったです。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

自分を知り、自分を好きになることができました。

MAKERSに入った当初は、自分が強くあらねばならないというマインドが強くあり、なかなか打ち解けられず、参加している同期もかなり事業フェーズが進んでいる人もいたため、意味のない比較をしてしまっている自分がいました。ただ日々対話をし、自分の弱い部分も期間が経過していくごとにオープンにできるようになり、MAKERS期間が終わるころには、どんなすごい方に会っても、比較することなく自分は自分のペースで自分のストーリーを進んでいけば良いという感覚になりました。この感覚をつかめたのはMAKERSの一番の収穫でもあるかもしれません。

Q.
古俣さんが自分自身や事業に与えた影響、メンターである古俣さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

僕は古俣ゼミを選んで本当に良かったなと思っています。これも正直直感なのですが、古俣さんからはなにかパワーを感じました笑 。

一番印象に残っていることでいうと、ピボットするか悩んでいる時期に言っていただいた一言で「ミッションという登る山は変えずに登るルートを変えるということなんで、何度ルートは変えても登頂を目指し続けると道は開けてくると思うよ」この言葉が一番印象に残っています。この言葉を貰ってからひたすら紙に自分の考えや想いを書き出しました。ピボットのタイミングでこの言葉をかけてもらったからこそ、いま軸をぶらさず山を登り続けられているのだと思います。
古俣さんは今まで自分がお会いした起業家の中でも1.2を争うぐらい自分がこんな起業家になりたいと思うぐらい、起業家としてのスキルも高く、人間性も尊敬する部分ばかりなので、MAKERSで古俣さんに出会えて僕は本当に幸せものだなと日々感じています。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

DEMODAYが一番印象に残っています。トップバッターとしてあの壇上で何を話すか、正直悩みましたが。僕の心からの想いを叫びました。実は会場に僕が支援しているスポーツチームのサポーターの方が来てくださっていたり、山陰出身の先輩も応援に駆けつけてくださったりと、僕はかなりの陰キャで、MAKERSの同期のようにキラキラ、グイグイと営業ができるタイプではありませんが、陰キャの自分なりの生き方があの日見つかった気がします。

大きく燃え盛る炎じゃなくてもいい。小さくともジワジワと消えることのない燈火を燃やし続けるのが自分の特性でもあり強みなんだと気づけたDEMODAYは一番印象に残っています。

Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

実はMAKERS期間後のほうが僕は同期と仲良くなれました。今も月1で事業の相談ができる同志に出会えたことはMAKERSがあったからこそなので良かったなと日々感じています。一つ前でも話した通り自分は陰キャで、あまりコミュニケーションが得意ではないので、短期的なプログラムは仲良くなれず終わることが多々ありましたが、MAKERSは1年をかけて自分も仲間も共に成長していける場なのでその点は凄く助かりました。。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

DEMODAYでも話しましたが、「愛」です。他プログラムも素敵なものが沢山ありますが、MAKERSは特に参加している同期だけではなく、運営の皆さんやメンターの皆さんがとても温かくて、でも決してその温かさが同情ではない部分が素敵だなと感じました。世界を変えることに本気な方々が集まっているからこその「愛」だと改めて感じています。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「己を知る場」だと思います。

MAKERSに参加する前と参加した後の差分はなんだろうと今考えると、自分に対する理解が数十倍以上深まった感覚があります。普段僕たち起業家は「事業」で判断されがちですが、MAKERSは「人生」を問われている気がしました。「どんな人生を歩みたいのか」「100年後の子供たちに何を残すのか」など、答えのない問いが飛び交うからこそ、社会を知り、自分を知る。それが結果的に自分の想いに沿った事業展開に繋がる気がします。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

僕は、心の底からスポーツを愛し、スポーツが世界を変える可能性があることを信じています。AIが自分よりも自分を理解する世界が来たときに、AIに沿って間違いのない人生を生きることも幸せ、豊かさだと思います。ただ、もう一つ人類の豊かさがあるとするなら、スポーツが生み出す「熱狂」「人間味」。ここに人類のもう一つの豊かさがあると信じています。今、この裏でもスポーツを本気で楽しみ、高みを目指している選手が、夢の舞台から引退を余儀なくされているのも現実です。皆さんの将来の子供さん、お孫さんが、「大好きでワクワクする夢」を「夢」として追いかけられるように。挑み続けます。

(*このインタビュー記事は、2024年9月時点のものです)

メディア掲載歴

スポーツ選手の「人生」を応援するプラットフォームを開発する株式会社Emerが資金調達を実施
20歳の学生起業家、スポーツをする側から支える側へ 選手の「人生」をテクノロジーで応援

PROFILE

板本大輝 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部3年(休学中)/株式会社Emer 代表取締役
島根県出身、20歳。小・中学校とサッカーJrユースチームでプロを目指すも、中3の冬に強豪校に進学するのを辞退し引退。地元商業高校に進学後は簿記やプログラミングを学びながらも、スポーツに対する想いが消えず、高校2年からプロフットサルチームのライブ中継事業をスタートし、する側から支える側になることを決意。高校卒業後は恩師の紹介もあり、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部進学。進学と同時に株式会社Emerを創業し、スポーツを生業にする人を増やし、スポーツチームから経済圏を生むというミッションのもと、スポーツ選手の「人生」を応援するプラットフォームの開発をし、スポーツが生み出す熱狂で世界を変えることに挑んでいる。

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