MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

スマトラ島の森林再生をし、森も人も動物も、みんなが幸せで、調和して生きられる世界を創りたい。

村田里穂さん

Nottingham Trent University 卒業 / 一般社団法人Hidamari 代表理事

MAKERS UNIVERSITY 9期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

イギリスの大学に4年間通っていたのですが、そのときに、いま地球が本当に大変なことになっていることを初めて知り、衝撃を受け、環境の活動を始めました。自分にできることは全てやろうと決め、講演や、SNSでの発信、気候マーチや地球環境に関するイベントの主催など、様々なことをしていましたが、2年ほど前に、森林破壊を自分の目で見るためにインドネシアに行ったことがきっかけで、インドネシアの森林破壊について人生をかけて取り組もうと決めました。
行動していく中で現地NGOと出逢い、事業パートナーとなり、双子の姉が設立していた一般社団法人にジョイン、MAKERSに応募するときは、インドネシアを行き来しながら現在の事業の構想と準備をしていました。

Q.
現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。

インドネシアの森林再生事業を、現地NGOと共に取り組んでいます。主に、飲めば飲むほど森が増えるクラフトコーラ「森のコーラ」の販売と、インドネシア・スマトラ島でのフィールドワークの開催をしています。

きっかけは、森が大好きで、森をまもりたいという想いから、森林破壊の現状を知るために、世界で2番目に熱帯原生林がなくなっているインドネシアに一人飛び立ったことです。そこで目にしたのは、車で数時間走らせても途絶えることのない、パーム油のプランテーション(森林破壊の現場)でした。さらに、パーム油の農家から、「その日食べるものがないときは、蛇や猫、鼠を捕まえて食べている」と聞き、私は森林破壊と貧困の現実に呆然としました。

このとき、人生をかけてこの問題に取り組もうと心に決め、それから同じ想いで活動している現地NGOと出逢い、現在共にこの事業に取り組んでいます。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

双子の姉や、友人が多くMAKERSに参加しており、彼らから「こんなところは他にないよ!」「MAKERS最高!」と聞いていて、ずっと応募したいと思っていました。しかし、イギリスの大学に在学しており日本に帰れなかったため、ずっと応募できずにいました。日本に帰った去年、「やっと応募できる!!」と、期待いっぱいで応募させていただきました。

当時の私は、環境問題など社会課題に関して活動をしている方たちなどの友人しかいなく、自分の思考がとても偏っていることを自覚していました。なので、様々な分野で活躍している同世代のイノベーターの方たちと出逢い、話すことで、自分の偏った考えや常識を壊して、知らない世界へ飛ばしてくれそうだと、とてもわくわくしていました。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

事業についてもそうですが、日常の言動や発想が、全員とても面白くて、そのすべてに刺激を受けました。誰にも理解されなくても、自分だけは自分が描きたい世界を信じている姿や、大好きなものにまっすぐな姿を見て、「こんなにも自分の好きを追求しちゃっていいんだ!」「誰に何を言われようと、自分だけは自分のことを信じよう」と思わせてくれました。

また、全員が多種多様な分野で活躍しているので、考え方や想いが全く違い、話していてとてもわくわくしましたし、視野や世界が大きく広がりました。私にない発想で、事業のアドバイスをくれたり、お互いの事業について話し合ったり、起業家ならではの悩みも共有したりして、分野は全然違うにも関わらず、全員が頼もしい相談相手になっていました。

Q.
小沼ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである小沼さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

小沼さんは、ゼミ生と本気で向き合ってくださっているからこそ、普通だったら言っていただけないようなことも指摘してくださったり、基礎の基礎を質問しても、丁寧に説明してくださったりしていただきました。

この姿勢を見て、私も、限られた時間で、どんな共有をして、どんな質問をどのように伝えたらもっと深いフィードバックをいただけるだろう?と、一つ一つの共有や質問でもよく考えてするようになりました。
この思考力は、事業の中で、些細な失敗をしたときも、大きな失敗や成功をしたときも、とても役に立ちました。なぜ?を自分で深ぼったり、他の方からの視点やご意見を聞くことの大切さもとても分かりました。。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

一番印象に残っているのは、最初の2月の合宿で、前に出て自分を積極的にアピールするのが苦手な私のために、MAKERS生のみんながアピールする場をつくってくれたことです。

私はこのときクラファン直前だったのですが、みんなにクラファンのことを知ってもらいたいけど、「クラファン応援してね」とわざわざ時間を取って言うまでもないなあと思い、手を挙げられずにいました。
しかし、クラファンのことを知っている子たちが、手を挙げてくれて、私の背中を押してくれました。クラファン中も、まだ出会って1か月しか経っていないのに、自分のことのようにみんなが応援してくれて、そのあたたかさがとても嬉しかったです。MAKERSでは、お互いが敵ではなく、心から応援し合っているのが、わたしは本当に好きです。


Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

とても個性豊かな友達です!

どうやってこの社会を生きてきたの?と思うくらい、世の中の常識から飛び出している人や自由な人が多くて、私も誰かと比べたり誰かになろうとせずに、もっと自分自身であろう!ととても勇気づけられました。
また、起業家同士だからこそできるお悩み相談をしたり、真面目に語り合ったり、笑い合ったり、ふざけ合ったりができて、とても嬉しかったです。こんなにも自分の描きたい世界を信じて頑張っているみんなと友達になれたことが、私の人生の宝物です。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

みんながそれぞれの志をもっていることだと思います。

全員がそれぞれの志の熱源で、だからこそお互いを応援し合ったり共創したりができると思っています。「まだやりたいことはないけどとりあえず起業したい」という人がいたら、「すごい、羨ましい」が先行してしまって、ひとを応援できないんじゃないかなと思っています。
また、起業に関するスキルや知識を学ぶスクールというより、MAKERSは、志をもった人たちが集うコミュニティだと感じています。だから、お互いを応援し合える、とてもあたたかい雰囲気ができているし、他にはない結束力や仲の良さながあるのかなと思います。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

星みたいだなと思っています!
みんながそれぞれ自分の輝きを放っていて、まさに恒星みたいだなあとずっと思っていました。
志をもって、叶えたい未来を自分で叶えていく。作りたいからその道を作って、自ら歩んでいくMAKERS生は、みんな目がキラキラしているし、とても強い光をもっているなと思います。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

「森、人、動物、全ての命が調和して共に生きる世界」を実現したいです。

今は、インドネシアの森林破壊と聞いても、「遠い国で起こっている自分とは関係のないこと」と思ってしまう人が多いと思うのですが、私にとっては、「地球で起こっている自分事」だと思っています。
このような地球目線で物事を見る人や、インドネシアの森林破壊に興味をもってくれる人をもっと増やしていきたいです。
そして、スマトラ島の森林再生をして、森も人も動物も、みんなが幸せで、調和して生きられる世界を創りたいです。

(*このインタビュー記事は、2024年9月時点のものです)

関連URL

一般社団法人Hidamari HP
森のコーラ オンラインショップ

メディア掲載歴

・岩手日日新聞
・神戸新聞
・LOND SUSTAINABLE MAGAZINE
・BS12「SDGsらぼ」

PROFILE

村田里穂 Nottingham Trent University 卒業/一般社団法人Hidamari 代表理事
2000年、愛知県生まれ。
イギリスの大学在学中に気候変動を知り、環境活動をスタート。2022年、インドネシアの森林破壊を目の当たりにし、森林再生と野生ゾウの保護活動を行っている現地NGOとの出逢いから、事業パートナーとして共に「森林再生事業elf」を始める。
2023年7月、Nottingham Trent Universityを卒業し、MAKERS7期生で双子の姉の村田美穂と、一般社団法人Hidamariの共同代表となる。現在は、森、人、動物、全ての命が調和して共に生きる世界を創るために、飲めば飲むほど森が増えるクラフトコーラ「森のコーラ」の販売や、インドネシアのフィールドワークを開催している。

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