STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー
限りある資源を生かし、昆布起点の循環型社会を創る。
大砂百恵さん
小樽商科大学 商学部2年 / e-Combu CEO
MAKERS UNIVERSITY 9期生
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?
応募時の2023年は、e-Combuのアイディアを実装するために、まずは現場を知らなければならないと思い大学を休学して、酪農家さんと漁師さんのところに住み込みで働いていました。
- Q.
- 現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。
北海道の北端の稚内生まれで、曾祖父が昆布漁師だった背景があり、もったいない昆布の価値化に取り組んでいます。北海道の浜には、打ち上げられる昆布が大量にあり、ほとんどが腐敗してしまいます。これらを活用して、メタン低減飼料添加物の研究開発と昆布粉末の製造販売という事業をしています。
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?
北海道に住んでいることで、人とのつながりがどうしても希薄になりがちだったため、全国の多様で面白い人々と繋がりたいという強い思いがあったからです。特に、北海道で活躍している学生起業家の先輩方が、みんなMAKERS UNIVERSITYの出身であったことや、MAKERS応援団の方々との出会いを通じて、素敵なコミュニティだと感じたので応募しました。
- Q.
- 実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?
自信が付き、覚悟が決まったと思います。2月の事前カリキュラム内で行われた公開メンタリングで、私が陥りそうな壁はどこですか?と奈緒子さんに尋ねた時、「周りの大人が多く、それが壁になりそう(ニュアンス!)」と言われました。確かに、周りの期待を背負って窮屈になっていた自分に気づきました。そして、ブレーキを持たず自分の意思を貫き、波乱万丈な人生を力強く生きるMAKERSの仲間と出会い、改めて自分の人生のハンドルを掴みなおし、自分らしくもっと自由に切り開く覚悟ができました。甘えがなくなり、起業家として視座が高まり、圧倒的に成長したと思います。
※2月の事前カリキュラムについて:https://2024.makers-u.jp/syllabus
- Q.
- 奈緒子ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである奈緒子さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。
奈緒子さんの「何もかもあきらめないということを決めた」という言葉が印象的です。起業家は何かを捨てて頑張らないといけないと思っていたのですが、事業もプライベートも学業も何もかもあきらめないと心の底から思うようになりました。
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?
夏にホームルームメンバーで3日間で2,200kmを移動する大冒険をしたことです。宮崎で開催されたサミットに参加しに、飛行機が高かったので車で行きました笑。お金をかけたいところとかけたくないところ、時間の使い方、行動力(あと頭のネジの外れ具合)が似ているので、ずっと一緒にいられます。
他にも、MAKERS生の活動拠点にたくさん行きました。地方でコツコツ頑張っているmakers生による地元ツアーは、ディープで楽しいです。私は人口5,000人の町に会社を登記しているので、孤独を感じる時もありますが、あの町であの人も頑張っているんだろうなと思えるようになったので、心強くなりました。
- Q.
- MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。
TOKYOβの奨学金とシェアハウスをフル活用して、東京と北海道の2拠点生活ができたことです。このサポートのおかげで、上京する機会が増え、数多くのすごい起業家の方々と直接出会うことができました。貴重な情報やフィードバックを得たり、リアルなビジネスの現場に触れることができ、自分自身の視野が広がりました。北海道にいるだけでは得られないものばかりだったので、ありがたかったです。
※TOKYOβの奨学金とシェアハウスについて:https://makers-u.jp/people/makersfile/news/post-7519
- Q.
- 学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?
‘あたたかさ’を感じるところです。狂気じみたMAKERS生の情熱と、事務局の方々が優しく見守りながらも本気でサポートしてくださる愛情が高いレベルで融合して生まれてる気がします。今、日本で一番ホットなコミュニティだと思います!
- Q.
- あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?
愛とリスペクトとエゴが共存するコミュニティです。
その人の人生をまるごと応援する愛と、過去ではなく今のその人の姿に対するリスペクトと、自分の形を変えずに接するエゴが共存してるフェアでフラットな世界です。相手に迎合せず、相手を否定せず、その上で自分は何が出来るのか/何をしたいのかをみんなが考えています。だから、ありのままの自分を認めることができて、勇気をもらえます。愛=リスペクト<<<<<<<<エゴくらいみんな自己主張が強いけれど、おかげで気を使わず自由に発言できる心理的安全性が究極に担保されたコミュニティです。
- Q.
- あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。
Mission:「 限りある資源 」を、生かす。
Vision: 海藻起点の循環型社会を創る。
地域に眠る資源を発掘し、感謝し大事に使い倒します。今は、打ち上げられたもったいない昆布を生かすことに注力しています。海藻大国の日本の知見と新たな視点で、海藻のポテンシャルを引き出していきたいです。資源を生かし、人と地域を巻き込み、経済を循環させることで、持続可能な無理のない社会を実現したいです。自分の人生の目標は、宇宙旅行することです。宇宙に行った時に心から地球を綺麗と思えるように、海藻の如く、根を張りしなやかに 潮流に乗って未来を創っていきます。
(*このインタビュー記事は、2024年11月時点のものです)
PROFILE
大砂百恵 小樽商科大学 商学部2年 / e-Combu CEO
2003年、北海道生まれ。2019年に文部科学省の留学促進制度「トビタテ!留学JAPAN」に応募し、アメリカ・ロサンゼルスに留学。現地で遭遇した社会のギャップに衝撃を受け、ソーシャルビジネスに興味を持つ。2022年に小樽商科大学に進学し、マーケティングなどを学ぶかたわらで、学生を対象とした人材育成プログラムEzofrogs内で、e-Combuを結成。廃棄/未利用昆布を活用した、飼料開発に取り組む。