STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー
強烈なプロセスエコノミーを持つHIPHOPカルチャーの価値を広げることで、人々の自己実現のきっかけや支援につなげたい。
金 侑輝さん
筑波大学大学院 エンパワーメント情報学プログラム 2年 / 株式会社Gosh 代表取締役
MAKERS UNIVERSITY 10期生

- Q.
- MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?
その年の4月から大学院を休学して、それまで未知だったスタートアップの世界に足を踏み入れ、毎日新しい課題や挑戦にもがきながらも、プロダクト開発や資金調達に取り組んでいました。
- Q.
- 現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?その事業やプロジェクトに挑む背景や想いも含めて教えて下さい。
HIPHOPに特化したSNSアプリ「CVERSE」の開発に取り組んでいます。
ファスト消費が進む現代社会では、HIPHOPコンテンツの価値が十分に伝わりにくくなっています。さらに市場は成長しているも情報が溢れかえってリスナーに届きにくくなっていたり、既存SNSがメディア化していきリスナーのコミュニティが失われつつあります。
こうした業界の課題をプロダクトを通じて解決したいと考えています。その先にあるのは、承認格差や貧困格差に苦しむ現代社会で「0からの成り上がり」というHIPHOPならではのストーリーを届けることです。強烈なプロセスエコノミーを持つHIPHOPカルチャーの価値を広げることで、人々の自己実現のきっかけや支援につなげたいと考えています。
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?
大学4年時にアイデンティティクライシスを経験し、自分にとっての自己実現や幸せとは何かを深く考え続けました。その中で得られた仮説に従い、この事業に取り組むことが自身の自己実現につながると確信し、事業を進めてきました。ただ、その仮説は自己との対話や数多くの書籍から導き出されたものに過ぎなかったので、MAKERSの合宿や同世代の起業家との交流を通じて、他者の視点を取り入れることで、自身の自己実現や事業の方向性をもう一段階鋭く研ぎ澄ませたいと考え、応募しました。
- Q.
- 実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?
同世代の起業家との交流を通じて、それぞれの想いやビジョンを深く知ることができ、自身のビジョンについても以前より解像度を高めることができました。また、幅広い業態の同期がいることで、多方面から具体的なアドバイスを得られ、それを事業成長に活かすことができました。
さらに、普段はなかなか会うことのできない第一線で活躍されている先輩起業家の皆さんとの対話を通じて、これまでの経験から培われた視座の高さや、ビジョン実現に向けた実行力の強さを目の当たりにしました。そのような出会いによって視野が大きく広がり、より一層事業成長に向けてアクセルを踏むことができています。
- Q.
- 奈緒子ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである奈緒子さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。
これまで積み重ねてきた数々の経験からありとあらゆる課題について的確にフィードバックをいただけるので、間近の距離で本物の起業家・事業家の凄さを体感することができています。またご自身の事業に加え、育児においても大変なタイミングにも関わらず、MAKER生のメンタリングにしっかりと時間を割いてくださる懐の広さにかなり衝撃を受けました。
ゼミについては、同期は幅広いジャンルでそれぞれ挑戦しているのですが、どの事業についても事業拡大に必要なセンターピンを見出して的確なアドバイスをくださるので、毎回ゼミの後には目の前の課題やするべきことが明確になっています。また、組織作りや資本政策に加え、サービスの価格設定や投資契約書など幅広く細かい部分についてもフィードバックをいただけるので、毎月のゼミを通じて、あらゆる悩みや課題を解消することができています。
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?
間違いなく最初の合宿ですね。スタートアップの世界に入ってから、夜な夜な人生相談をし合うような深い横のつながりを得られる機会はこれまでなかったので、合計半月に及ぶ合宿を通して一気に仲間が増えました。これまで知り合った同世代の起業家とピンポイントで事業相談をすることはありましたが、事業へのモチベーションや、人生を懸けて実現したいビジョン、これまでの経験やハードシングスについて深く語り合うことはありませんでした。そうした話ができたのは新鮮で、シンプルにめちゃくちゃ楽しかったですね。
あと用意されていたプログラムも個人的にはめちゃくちゃ良くて、自己理解がかなり深まりましたし、MAKERS応援団である先輩起業家から多くのことを学ぶこともできました。
- Q.
- MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。
自己理解が深まったことで、事業のビジョンとロードマップの解像度が上がり、やるべきことが明確になった結果、事業がより成長していると感じています。以前は「時価総額をどう上げるか」「どうマネタイズするか」といったことをぼんやり考えていたのですが、今では「自分が本当にやりたいことは何か」「そのためにどんな状態をつくる必要があるのか」「そこに至るまでにどんなロードマップが必要か」が明確になりました。全ては最初の合宿や、他のMAKERS生との対話を通して自己理解が深まったことが起点になっているので、そのきっかけを作ってくれたのは間違いなくMAKERSだなと思っています。
- Q.
- 学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?
あまり他のプログラムについて詳しくないのですが、個人的にはMAKERS生の主体性と多様性、あとは応援団のコミット量かなと思います。プログラム自体はかなり綿密に設計されていると思いますが、特定のタスクをこなすというよりも、内容をMAKERS生が主導して作り上げていくスタイルなので、「自分たちで創る」という感覚がとても強いです。またスタートアップモデルや社会起業家、支援事業など、とにかくみんなの事業内容と形態、住んでいる場所も幅広いので、横のつながりが圧倒的に広がります。あとはこれまでとんでもない実績を出されてきた方々が応援団にいらっしゃり、かつその方々がかなり親身に応援してくださるので、そのような熱量の高いプログラムは他にないのかなと思います。
- Q.
- あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?
現代の松下村塾とかですかね(笑)。松下村塾って身分に関係なく多様な人材を受け入れていたと思うんですけど、MAKERSには多様な業態と規模の起業家人材がいますし、単に事業成長のための直線的な情報機会を提供してくれるのではなく、起業初期のタイミングで今後長く起業家人材として生きていく上での指針を正してくれたり、進むべき未来へ導いてくれる場所なのかなと思います。またすでに卒業生から多大なる実績を残されている方も多々いらっしゃるので、世の中の流れが目まぐるしい中で時代を切り開く起業家人材が多く生まれているのかなと、先輩の姿を見て感じています。
本当にMAKERSに入ってから幅広い同世代の起業家仲間に恵まれ、事業の方向性も明確になりましたし、すでに活躍されている先輩の姿を見てより一層自分も頑張らないとという気持ちになっています。
- Q.
- あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。
誰もが自己実現できる社会をつくりたいと考えています。マズローの5段階欲求説にもあるように、人間は本来、自己実現を目指す存在だと思います。ですが、周囲の視線やプライドといった他者からの承認に重きを置きすぎたり、恵まれない環境によって思うように自己実現できていない人が多いと感じています。
HIPHOPは、マイノリティな黒人文化から始まり、今や世界で最も聞かれる音楽へと成長しました。その背景には、様々な困難に立ち向かいながら0から成り上がるというカルチャーが根付いています。私はそのカルチャーを伝えるとともに、実際にそれを体現しているラッパーたちの姿勢や生き様を多くの人に届けることで、自己実現のきっかけを生み出したいと考えています。
(*このインタビュー記事は、2025年9月時点のものです)
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メディア掲載歴
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・【初の選手権全国大会出場!】近江高校サッカー部 前田監督&現役大学生分析官 金侑輝さんインタビュー
・筑波大学蹴球部のデータ分析2022

PROFILE
筑波大学大学院 エンパワーメント情報学プログラム 2年 / 株式会社Gosh 代表取締役
2000年生まれ、大阪市生野区出身。小学生から大学4年までサッカーを続け、大学時代は筑波大学蹴球部で選手活動に取り組みつつ、データ分析チームのリーダーを務める。大学院に進学しJリーグでのアナリストを志望するも、大好きなカルチャーであったHIPHOPの課題を強く感じ、HIPHOPカルチャーの継承・拡大を目的としたアプリ開発に挑戦するべく、大学院を休学しスタートアップの世界に飛び込む。。
