MENTOR INTERVIEW
メンターインタビュー
MAKERSのゼミは、
起業家にとって何でも話せる
疑似家族のような場。
インターネットビジネスの世界で、第一線で活躍するピクスタ株式会社代表の古俣大介さんがメンターを務める「MAKERS UNIVERSITY古俣ゼミ」。今回は昨年のゼミ生である塾生のお二人とともに、「古俣ゼミってどんなところ?」「古俣さんってどんな存在?」というテーマでお話を伺いました。
PROFILE
デジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」を手掛ける、ピクスタ株式会社(https://pixta.co.jp/)の代表取締役。「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」が企業理念。自身は「人は、自分が没頭できることに情熱を注いでいる時がもっとも輝いている」と語る。
㈱ダイバーシーズ代表(https://diverseas.co.jp/)。「混ぜる暮らしで、世界はもっと豊かになる」をミッションに「他人の家に住む」という”下宿文化”を、現代にアップデートする「ホームシェアリング・サービス」Homii(ホーミー)(https://homii.jp/lp/host)を運営。本田圭佑氏が最初の投資家として参画したことでも話題に。https://note.mu/hidetakadesu/n/ncc19983afab5
https://homii.jp/lp/host
「暮らしの最適化の追及」をビジョンに、テクノロジー×暮らしで、宿泊施設やCo-living、シェアハウスなどを手掛ける(株)CARAVAN JAPAN代表(https://caravanjapan.jp/)。現在、日本初の住んだ分だけ課金する未来のカプセルハウスを開発中。不動産テック企業として、オンラインとオフラインをよりシームレスに繋ぐ世界を目指す。
古俣ゼミを選んだ理由を
教えてください。
洪さん:2月に行われるMAKERSの事前カリキュラム(https://hippy-dm-wall.ssl-lolipop.jphttps://makers-u.jp/syllabus)の中で、全ゼミのメンターによる特別メンターリレー講義があるんですけど、で、そこでメンター全員に「なぜそのとき、その事業を始めたのか」という質問をしたんです。その時僕の中で、一番明確な答えをくれたのが古俣さんでした。「やりたいことだけじゃなくて市場をきちんと見ること」や「PRは早い方がいい」など、常に的確なアドバイスをくれるのがすごいなと思い、古俣ゼミに決めました。
近藤さん:僕は学生の頃から既にいくつか事業をしていたので、インターネットビジネスに関して具体的なことが学びたかったんです。だからメンターは「インターネットビジネスで結果を出している人がいい」と思っていました。ただ古俣ゼミはとても人気なので、入れるかどうかの心配はありましたが。
古俣さんはゼミ生を
どんな基準で選ばれるのですか?
古俣さん:最後までやりきれる人でしょうか。彼ら3期生はちょっと特殊で、6人全員が起業している状態でした。近藤君なんて22歳で不動産1棟をプロデュースしていましたし、果物を買うようにビルを買うんですよ(笑)。彼の場合はビジネスに関しては「ほっておいてもやる子だろうな」と思っていましたし、ゼミ生にとっていい刺激になるなと。一方の洪君は、熱い志はあるけれど、ビジネスとしてはこれからという状態。人一倍苦労もしていて、どこかほっておけない子でしたね。他にもなかなか軌道にのらないけどやる気はあるという子もいましたし。6人全員が全く違うタイプなんですけど、互いに切磋琢磨できるいいバランスか、はなんとなく意識して選んでいるかもしれません。
古俣さんから言われたことで
印象に残っているエピソードを
教えてください!
近藤さん:今年の春に、僕の会社が大炎上してしまったことがあって。古俣さんに相談させていただいたり、弁護士の方を紹介してもらったりと、僕の中でかなりハードな時期だったんですが、古俣さんが「近藤君なら乗り越えられるよ、大丈夫」と見守ってくださったのはすごく力になりました。
古俣さん:結局、ビジネスで成功する人の条件って「何があっても続けられる人」に尽きると思うんです。すごくいいときもあれば、最悪のときもある。それが当たり前なんです。そういう覚悟も起業にはつきもの。僕なんて常に“最悪のシナリオ”を想定していますから。今はスランプ中のゼミ生だって、5年後、10年後すごい会社になってうちの会社を買ってもらっているかもしれないじゃないですか(笑)。
古俣ゼミで得たものとは?
洪さん:僕がMAKERSに入ったときは趣味の延長として起業していた状態だったんですが、古俣ゼミでは「事業への解像度」を学びました。なぜ、なにを、どうするか。それまでは事業っていう言葉が好きじゃなかった僕の考えが、ガラッと変わりましたね。
近藤さん:仲間ですね。大学のゼミでは得られなかった同志がほしかったんです。20代前半で熱い志があって、本気で語り合える場ってなかなかないですからね。洪君もそうでしょ?
洪さん:そうだね。大学ではほぼ友達いなかったし、ゼミも参加していなかったから(笑)。MAKERSに入って出会った、互いをリスペクトしあえる古俣ゼミの仲間ってすごくゼミっぽくて居心地いいんですよ。
古俣ゼミはどういうスタイルで
ゼミを進めていくのですか?
近藤さん:月に1回くらいのペースなので、ひたすら近況報告と事業相談。それをしながら意見を出し合う感じです。
洪さん:3~4時間は報告し合いますよ(笑)。たとえ、思うように進んでなくてもリスペクトしあえる場なのがすごいなって思います。
近藤さん:それこそが、古俣さんが出している空気感なんじゃないかなって僕は思っているけど。
古俣さん:確かに。基本僕は聞き役なのですが、すごく成長した子とスランプな子も今その状態なだけで来月は変わるかもしれない。だから、同じテンションで話を聞きますし、アドバイスするように意識しているかもしれませんね。ただ、経営者にとって人と比べるのって悪いことじゃなくて“健全な嫉妬”と僕は呼んでいるんですけど、それを自分のエネルギーに変えればいいと思っています。
古俣さんって
二人にとってどんな存在?
洪さん:常に一定で平等です。「いつ芽が出るかは人によって違うから」「続けるのも才能だ」って。でもここぞというときにバシっとほしい答えを言ってくれるので、リスペクトですね。
近藤さん:ゼミ終わりに必ず食事にも付き合ってくれるメンターってそんなにいないんじゃないかな。そこでプライベート含めて、皆いろんな話もするし、古俣さんに相談するんですよ。頼れる兄貴的な存在です。
洪さん:今日もこのあと、仕事のことでちょっと古俣さんに相談があるんですけど…。
近藤さん:俺もある!
古俣さん:いいよ。何?(この後、立ち話ながらも本気の相談をしていました!)
お二人は学生時代から起業されたそうですが、
一度もどこか会社に属そうとか
考えたことはなかったんですか?
起業する魅力って何でしょう?
洪さん:まさにこの前のゼミの飲み会のテーマだよね。僕は最初から起業しようと思っていたわけではなくて、流れていくうちに事業と人生がリンクした感じ。自分にしかできない使命感を見つけたというか……。
近藤さん:悩みますよ。雇われる側の気持ちを知りたいと思って、就職活動的なことをしたこともあります笑。いい勉強にはなりました。
古俣さん:そうなんだ。でも、Softbankの孫さん、HISの澤田さん、Appleのジョブズにしてもみんな学生時代から起業しているしね。ある期間、会社員として雇われていた時期もある人はいるけど、僕の感覚としては半々。たぶん成功する上では関係ないと思っていますね。
近藤さん:僕は不動産関連の会社なので、飲食店では食中毒も気になるし、もう色々考えたら悩みはつきないんです。でも「一生心配し続けられるか」がある意味起業の魅力なんじゃないかな。
洪さん:確かに、僕もこれから規模がどんどん大きくなっていったら、リスクとか悩みは吐きそうなくらいあるけど、やるしかないし自分にしかできないことって思っているから、人生をかけたやりがいになっているんだと思う。
古俣さんがメンターとして
大事にしていることは?
古俣さん:先ほども話題になった通り、早くから起業をしている彼らって元〇〇社出身とかいう属性がないんですよね。でも社会にでると、僕自身も含めてそういった仲間の支えってすごく大事だと思っていて。MAKERSのゼミが起業家にとって何でも話せる疑似家族のような場になれたらいいなと思っています。
古俣さんが、
MAKERSのメンターを
やり続けている理由を教えて下さい。
古俣さん:僕がメンターをしている理由は二つあって、一つはMAKERSを運営するETIC.の理念に120%賛同しているから。20年前のメルマガ初期会員時代からの長い付き合いですね(笑)!二つめは、僕自身が起業する上でたくさんの人たちに助けてもらったから、今度は次の世代の起業家を目指す若者たちの役に立ちたいと思っているからです。
最後に、これからMAKERSに
応募する人にメッセージを。
近藤さん:MAKERSはすごく濃い時間。時間のクオリティがすごいです。Under25の学生にとってそんな時間を過ごせる場所は、他にないはず。これからの人生にきっと役立つと思っています。
洪さん:私にとって、MAKERS UNIVERSITYや古俣ゼミは、アニメ『ONE PIECE』に例えるなら、シャボンディ諸島のような存在でした。その意味とは、MAKERS UNIVERSITYにはそれほどステージが違わない同世代に加え、業界の第一線で活躍する歴戦の猛者(メンターと呼ばれる人)が集まっていました。そして、私は彼らとの交流によって、すごく切磋琢磨することができ、最終的に「新世界」へと旅立つことができたと感じているからです。
私にとって、MAKERS UNIVERSITYでの8ヶ月間は決して順調満帆なものではありませんでした。時に、ライバルとバトルし、時に、歴戦の猛者に敗れて挫折し、時に、目的を見失い迷走もしたからです。転んでも転んでも、その度に立ち直り前に進んでいくことができたのは、やはりMAKERSの仲間と師の存在があったからこそだと思います。
古俣さん:学生のときから起業する人ってまだまだ少数派だと思います。でも、MAKERSには全国から熱い人たちが集まってくる。それってすごいことです。我こそはと思う人はぜひ挑戦しにきてください。古俣ゼミに関しては「人に共感できる人」、「覚悟をもって10年先までやり切れるコミットメント力のある人」に来てほしいですね。