MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

人類が宇宙に進出して行く一助になっていきたい。

高橋 鷹山さん

株式会社OUTSENSE 代表取締役

MAKERS UNIVERSITY 2期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いで応募しましたか?

MAKERSに入る1年くらい前に、ETIC.が企画している、TOKYO STARTUP GATEWAY(以下TSG)に参加しました。
そのTSGで、MAKERS UNIVERSITY1期生の坪井くん(https://makers-u.jp/people/makers01/syunsuke-tsuboi)と出会い、MAKERS UNIVERSITYの存在を知りました。坪井くんがMAKERS UNIVERSITYを通じて、成長して行く過程を間近でみて、僕も事業について考えたいなというタイミングだったので、MAKERSに関心を持ちました。

また、僕は当時から、月に家を建てたいという明確にやりたいことがあり、その中で自分の建築のバックグラウンドを生かして、折り紙構造物(折り紙の技術を応用して、家を折り畳むという技術)を月に持って行って展開するという事業プランを考えていて、その開発を事業化をどうやってやっていこうかなということを考えていた時期でした。

でも、事業化については本当にわからなくて、MAKERSへの応募を決めました。

Q.
今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでいるか教えてください。

8月8日に株式会社OUTSENSEという会社を立ちあげました。この会社は、月に家を立てることをミッションとしていて、その先に人が宇宙で暮らせる時代を作っていきたいというビジョンを掲げています。

技術としてあった構造物の研究開発をしているのと、それをどのようにして、資金調達し、開発を進めて、実現していくかに挑戦しています。

展開構造物を用いた居住施設のモデル

Q.
月に家を建てるというビジョンはいつ頃から何がきっかけで思うようになりましたか?

元々建築に興味があり、大学選びのときも建築関係の学部に入るということは決めていました。

建築を学ぶ中で、地上の建築も面白いけど、探っていく中で、海上都市や地中の都市など、今、人が全く住んでいない所に対して人が住むっていうアプローチをすると、もっと面白い建物ができるんじゃないかと思い始めました。それを突き詰めていくなかで、一番格好いいなと思ったのが月でした。

Q.
MAKERS UNIVERSITYの10か月間、どんなチャレンジをしたか教えてください。

まず、浜野製作所という有名なものづくりのスタートアップで、インターンをさせて頂きました。更に、その後、民間で宇宙開発をどうやっているのかを知りたくて、ispace Incのインターンにチャレンジしました。

浜野製作所では、本当に、ものを作るということの神髄を学ばせて頂いた気がします。どうやって、1つのものを作っていけばいいかってということを、丁寧に相談させてもらい、結果的に1つ、形にするということを実現できたのは、とても大きな経験になりました。

その後、インターンを通じて、自分には知識量がまだまだ足りないなと感じたことと、宇宙界隈のスタートアップの起業家が海外での知見を得て起業している姿を見て、自分の事業も市場は海外で、世界でやっていかないといけないので、海外の宇宙建築の修士を取りに行こうと一度は決断しました。

しかし、改めて、宇宙業界の大局、すごく大きな流れをみた時に、10年も待っていられない、事業計画書を作り始めて、冒頭でも話した、株式会社OUTSENSEの創業に至りました。

Q.
高橋くんが所属する、丸ゼミが自身や事業に与えた影響、丸さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びなどゼミについて教えてください。

丸さんは、自分が思い描いていることよりも、はるかに高い、すごい、そんな方法あるんだという次元の違う視座と学びをくれるメンターでした。
ピッチをしたときに帰ってくる答えが次元が違いすぎる、到底僕では思いつかないなということは、毎回感じました。

また、丸ゼミに所属する他のMAKERSメンバーもレベルが高くて、研究を本当に好きできっちりやってていて、コミュニケーションの質もすごく高いし、自分の視座が上がっていきました。

丸さんのゼミの中で、研究をどう社会実装していくのかということを徹底的に考えさせられたなと思います。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?どんな存在ですか?

ベタですが、ゼロからイチを作るところ、だと思います。

本当に何も知らなかった自分が、仲間を集めて、チームとして会社というものを作って一歩踏み出せたのは、MAKERSがあったからこそですし、今も、色々な繋がりやリソースを支援してもらっています。

ビジネス・アクセラレーションプログラム2018にて技術賞を獲得

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

人類が宇宙に進出して行く、一歩、一歩進んで行く所の一助になっていきたいと考えています。

人が宇宙に行って、そこで生活が始まる、月とか火星とかで、人が住み始めて地球と宇宙を人が行き来している時代はくるので、その中で家は絶対必要になってくると思うので、僕らはその家というツールを作っていきたいと思っています。

経歴/受賞歴

・JAXA特別共同利用研究員
・浜野製作所短期インターン
・ispace長期インターン
・TECH LAB PAAK賞受賞

その後の活躍

人類移住計画はここまで来た! 2025年宇宙建築の夢

PROFILE

高橋 鷹山

株式会社OUTSENSE 代表取締役

宇宙で人が暮らす時代の実現を目指し、折り紙技術を用いた居住施設の研究開発を行う。大学時代に立ち上げた宇宙建築コミュニティーでの活動を行う中で、仲間と一緒に月を目指したいと想う。大学での研究や、就職の先に仲間と活動できる場所がないことが嫌で、月施設の構築を志せる場所を作りたいと考え、起業を決意。

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