STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー
事業を通じて”日常に農業という選択肢を”みんなが持てる世の中にしたい。
井出 飛悠人さん
玉川大学・農学部・卒業 / 株式会社シェアグリ 代表取締役
MAKERS UNIVERSITY 4期生
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いでどんな活動に取り組んでいましたか?
MAKERSに応募する前は、個人事業主としていくつかのスモールビジネスを立ち上げたり、人材系の会社でインターンをしていたりしていました。後は、毎日飲み歩いていたりバカやったりと、いわゆる大学生活をエンジョイしてました笑 。
しかし、その中でもやはり、農業界の課題解決をしたいという気持ちがあり事業アイデアを考えては、ピッチやビジコン等に出ていて、その中でGaiaxという会社に出会い出資をして頂けることになりました。
大学4年生だったということもあり、就職する選択と迷ったり、親に起業することを反対されたりと色々と葛藤はありましたが、せっかく頂いたこの機会とこのタイミングを逃してはいけないなと感じ起業を決意しました。
- Q.
- 現在はどんな事業やプロジェクトに取り組んでますか?
現在はシェアグリというサービスを運営しています!
農家さんの繁忙期にお手伝いさんをマッチングして、お仕事ができるアプリです。
農業は繁忙期と閑散期の差があるため、通年雇用や長期雇用の必要性があまりないのです。しかし、今までの求人媒体などは長期雇用が基本的な形だったため痒い所に手が届かない状態でした。そのため、シェアグリでは午前中だけとか1日だけとか農家さんが「必要な時に必要な分だけの人手が得られる」というモデルを作っています。
また、お手伝いさん側の立場に立つと、地方にいても自分の空いている好きな時間で働くことができます。
例えば、日本全国にあるため旅行先で、農作業体験をしながら稼ぐことができたり、地方の主婦層の方々の空いている時間を活用した副業といった用途で活用していただいています。
このような形で、日常に農業という選択肢を少しでも入れていけるように日々取り組んでいます。
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いで応募をし、参加しましたか?
起業を悩んでいた際に色々な学生起業家の方に相談したんです。そしたらそこで会った学生起業家たち全員がMAKERS卒業生でした笑。
彼らと話してみて感じたことは、自分がいま悩んでいることは一通り悩み尽くして、その上の次元に行っているなということで、同世代なのに単純にすげーなって思ったことを鮮明に覚えています。
その中でも、1番強く感じたことがファイナンスや資本政策の話で、今までスタートアップの株式会社に関わったことがなかった自分にとっては全く新しい分野で、よく分からない横文字ばかりだし異次元なものだし関わりたくないなと、、、笑。でも実際に自分がい字起業したら考えざるをえないし非常に大切なことだということだけは感じ取りました。
そういった異次元の知識を持っている方々と一緒に学べて、成長できる環境がMAKERSにはあったので自分も少しは近づくことができるのではないかと期待を持ち応募しました。
- Q.
- 実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変化や進化がありましたか?
変な話なのですが、「みんな同じ人間なんだな」って心から理解することができました。
めっちゃ結果を残している学生起業家も、自分の会社を上場させた経営者も、誰でも知っているくらい有名なベンチャーキャピタリストも、雑誌で見たことがあるあの人も、みんな同じ人間なんだなって思いました。
そんな方々の近くにいることができて、リアルな話を聞けて、悩んでいる話などを聞くと、「あの同じ人間の方があんな結果を残しているのなら、なんか自分にもできるかもしれない」って良い勘違いを起こすことができ、俄然やる気が出ます笑。
また、同じ人間だと分かったからこそ誰の話もできるだけ平等に聞くようにできますし、自分に必要な情報を取捨選択でき、逆に流されずに自分の考えに忠実に生きることができています。
- Q.
- 生駒ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである生駒さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。
生駒ゼミは農業界でスタートアップを立ち上げているメンバーが集まっています。
農業といっても事業内容は様々で、私のような人材系もあれば、一方で人工衛星画像から土壌分析をする研究系もあれば、梅干しを売り歩く小売業もあれば、流通を最適化する事業もあれば、カフェもありそれぞれに必要な知識が違います。しかし、メンター生駒さんはほとんど全ての領域を網羅していてそれぞれに的確なアドバイスをくださるので、毎回とても驚かされます。
入っている情報量も違えば、見てらっしゃる景色や側面も違っていてゼミは、自分が事業を創り経営していく上で、毎回非常に勉強になります。
- Q.
- MAKERS UNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?
色々なメンターさんに相談しまくった日々です。
ファイナンスで悩んでいる時にMAKERSの内野さんに相談したら本当に様々なメンターの方々を紹介してくださいました。
「この方は、こうゆう分野が得意だから、こうゆう相談をしてみたほうが良い」「この方はこんな観点からアドバイスをもらったら?」と1つ1つの紹介してくださる理由を添えて紹介してくださり、大変助かりました。
そして、お会いしたメンターの方皆さんが全員、とても親身に相談に乗ってくださりました。自分では考えることもできなかった案を提案してくださったり、一緒に交渉をしてくださったり、大変助けていただいてどうにか考えをまとめ、次のステップに進むことができました。
ファイナンスは非常に複雑で難しいので、自分だけではどうにもならなかったと思っているので、本当にMAKERSに入ってよかったなと感じましたし、関わってらっしゃる方々の優しさがすごく印象に残っています。
- Q.
- 学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?
自由度が違うかなって思っています。
自分が思うに、ビジネススクールは何か決まったスキルを得られる場で、MAKERSは自分の好きなことを追求できる場です。
だから、逆にMAKERSに入ったからといって何か特別なスキルや能力が得られるかと言ったらそういう訳ではないと思ってます。
しかし、何かやりたいことを持っていてそれを真剣に形にしたいと思っている人や、真剣にやりたいことを見つけたいと思っている人に対してはめちゃくちゃ優しい環境で、それを達成するためのサポートは揃っています。
教材があるのがビジネススクールで、最強なサポーターと応援団がとても沢山いるのがMAKERSというイメージです。
- Q.
- あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?
「出発」です!
自分の人生が動き出したなというイメージですね、今までも好きなことを好きなようにやってきた人生ではあったのですが、こんなに責任を持って日々の生活をして、仕事をしているのはMAKERSで色々な方に感化されたからだなって思っています。
主体的に生きていく自分の人生がやっと出発したきっかけでした!
- Q.
- あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。
事業を通じて”日常に農業という選択肢を”みんなが持てる世の中にしたいなって思っています。
農業は今まで間口が狭く、親や祖父母の代から関わっていた方々が主に農業に従事してきました。
それもそのはずで、人って今まで経験したことがあるものからしか人生の選択肢を選ぶことができなくて、そして農業に関わったことがある人は、家庭が農業系であったか、短期でも関わるきっかけがあったか、それくらいの人しかいないような状況で、そりゃー農業を選択する人なんて全くいないよなって納得します。
だから、もっと農業の間口を広げて、旅行の中で関われたり、副業や短期バイトとして関われたり、研修で関われたりと色々な切り口からの関わる方を集め”農業関係人口”が増えれば結果的に農業界に明るいニュースが入ってくるのではないか?と思い”日常に農業という選択肢”があるような世界観を目指しています。
(*このインタビュー記事は、2019年9月時点のものです)
関連URL
メディア掲載歴
・TACHIAGE
・農ledge
・朝日新聞
・GlocalMissionTimes
その後の活躍
PROFILE
井出 飛悠人 玉川大学・農学部・卒業 / 株式会社シェアグリ 代表取締役
実家が長野県で150年続く種苗会社を経営、その背景もあり幼い頃から農業に関わる。
在学中に農業の人手不足解決を目指しシェアグリを設立。”日常に農業という選択肢を”というコンセプトのもと、農業の繁忙期に働きたい人をマッチングするサービスを運営中。
大学在学中はAirbnbの運営代行事業やバケーションレンタル事業、地方企業と首都圏学生を繋ぐ就活ツアー事業などのスモールビジネスの立ち上げを経験。