MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

MAKERSは挑戦するための土台が整うライフラインです。

田中 絢子さん

COHINAディレクター

MAKERS UNIVERSITY 1期生

Q.
現在、どんな事業やプロジェクトに取り組んでるか教えて下さい。

COHINAという身長155cm 以下の小柄女性のためのアパレルブランドをやっています。
自分自身が悩んでいた経験からでてきたブランドで、自分は148cmしかなく、凄く服選びが難しいんですね。なので身長という、自分が選んだ訳ではない要因でなにかを制限されるということにすごいもやもや感がありました。周りの友達と話していても、すごく共感すると言ってもらえていて、私以外にも悩んでいる人がいるんだなと思って始めました。やっぱり始めてみて同じように思ってくれる人は凄くたくさんいたので、身長で悩んでいる人の可能性をより開放していくような服という意味が強いのかなと思っています。

COHINAを立ち上げた経緯としては、大学生活があと半年から1年残っている中で、何をしたいかなって思った時に、たまたま友人と何かしら事業を作りたいよねと話していたので、いくつか事業案を考えていて、その中の一つがたまたまCOHINAだったという形です。なので、よく、小さい時からブランドを作るのが夢でしたとか、アパレルがすごい好きでっていう方、すごくたくさんいると思うんですけど、私たちの場合は何か世の中に価値を作りたいという、その形の表れが、たまたまCOHINAだったという感じでした。

Q.
COHINAを続ける中で大変だったことや、今に至るまでの道のりを教えてください。

今まで続けられてきたのは、やっぱりやっているうちに愛着が湧いてきたというのはあります。あとは周りからのニーズが思ったより大きくなったのを感じましたね。思ったより売れるし、思ったよりお客さんに刺さってるってことに始めてみて気づきました。2017年の11月にプレオープンしたんですけど、そこから毎週のように買ってくれるお客さんとか、沢山リピートしてくれるお客さんがいて、私たちが辞めたらこの人たちは服が買えなくなってしまう、それはまずいよね、となりました。どれぐらい規模が大きくなっていくのかは分からないけど、小柄で服に困っているニーズが確実にここにあるわけだから、最早撤退するわけにはもはやいかない、という感じでした。
なので就職をしてもCOHINAを続けるという意思は固かったです。

副業としてCOHINAを続けるのはやっぱり大変でしたね。COHINAのみんなが私の時間に合わせて全体のミーティングを毎日6時半とか7時とか夜遅い時間に設定してくれたりしました。周りにもやりづらさは感じさせてしまっていただろうし、自分自身もなんかやっぱり思うように時間を取れないことがあって、できることが制限されているというのを物凄く感じました。副業の人って普通、自分の得意分野を副業にすると思うんですけど、私の場合はなにもかもが初めてで、会社もこれから頑張るぞっていうタイミングでの副業だったので、ちょっとアクセル踏みきれないなって感覚があったので、会社を辞めちゃいました笑
両方やってよかったなとは思ってるんですけど、大変でしたし、葛藤の1年3か月でした。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

MAKERSに応募した時は大学3年生の時で、当時は途上国支援というところがテーマとして自分の中にありました。当時は自分自身で学生団体をやっていたのですが、それ以外に、他にどんな国際協力の形があって、どの形が自分には向いているんだろうというのを悩んでいる中でした。そこでたまたまMAKERSに出会って、何か次のヒントになるものや、仲間が得られたらなと思って応募しました。

途上国というテーマにはもともと小さい時から興味はありました。自分自身いろんな恵まれた機会をもらったからこそ、将来は何かしら人に還元する仕事がしたいなと思っていたので、大学入った時から国際協力系の活動はしていました。大学1年生からフィリピンでミスコンテストをするっていう団体を中心に活動をしていました。

Q.
白木ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである白木さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

もともと、白木さんのメンタリングを受けたくてMAKERS入ったところがありました。ビジネスという形で、国際協力をしている人が私の周りにはあんまりいなかったので、それを形にしてる人ってどんな人なんだろうとか、自分はそういう人になりたいんだろうか、というのが知りたかったので、白木さんが気になっていました。

実際に白木ゼミに入っている間は模索期間でした。白木さんには事業の起こし方だったり、あとは自分がやってる活動へのフィードバックだったりが定期的にもらえたので、相談できる経験者、社会人がいる安心感はゼミだからこそあったかなと思います。国際協力という分野にはやはり興味があるんだけれど、それが自分の中でどういう形で関わるべきテーマなのかっていうのは、いろんな人と対話したり、講演を聞く中で、たくさん考えましたが、結局最後まで分からなかったテーマですね。

今もまだわからないですが、わかる必要もないかなと思うようになりました。それこそ就活でJAICAとかJBIC,いわゆる機関としても国際機関的なところは凄く考えたのですが、何か違うなって思っちゃったんですよね。果たして今なのかというところが自分の中では大きくて、国際協力は人生においてテーマではありたいけど、そういう直接的な場所に行くことが今の自分にはなんかしっくりこなくって、もっと自分ならではの国際貢献の形だったり、今はビジネスという形をとりたいな、というのを思っていました。

在学中に自分で会社を立ち上げて、就職せずそのまま続けるという選択肢もある中で、このまま就職するのかというのは、本当に入社日直前まで悩んでいました。ただ、やっぱり自分の知らない世界を知りたいって気持ちは常に凄く強くて、就職を選びましたね。世の中で発展して、利益だして、人も良いとされる会社だったので、どんな会社なのか入ってみて体感したいというところは凄く強くありました。
あともう1つ理由があって、COHINAの立ち上げ期間中は二人しかいなく、とても忙しくて、何もかも全部自分でやらなきゃいけないみたいな感じだったんですね。なので1回、自分の武器となる強みを社会でつけたいなと思ったのも就職という道を選んだ理由ですね。

Q.
MAKERSUNIVERSITYに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

やっぱり横のつながりは圧倒的に強くなったなって思っています。MAKERS卒業した後にも1期の仲間に定期的に会うんですけど、それがあの人数できたことはすごい価値だったなと思います。やっぱり大学で普通にクラスに通ってたら、絶対出会えない人たちが横で活躍してるのはすごい刺激になりますし、ベンチャーやるとかってなると結構クローズドな情報が多いなと感じるので、そういう情報をシェアしあえる仲間が大学のうちにできたっていうのは、大きな価値だと思います。

あとは、就活が終わってなにか始めようと思ったのも多分やっぱりMAKERSでの経験がすごい大きかったなと思っています。MAKERSってやっぱりMAKEするというところがコンセプトだと思うんですけど、私はその作るっていう部分が一番やりたいんだなと思いました。インターンに参加するとか学生団体を運営するというのは学生時代でやりきった感があったので、そこで自分はこういうのが好きだなとかこれは苦手だなとかがわかってきたんですけど、一番価値があることって私がやったこともない、そもそも作るところなのかなと思い、MAKERS中に何を作りたいのかというのは分からなかったんですけど、何かを作りたいっていう気持ちがすごく強くなりました。だから就活が終わったタイミングで残れる期間で自分に作れる何かをしたいって思うようになったなと思っています。

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

ライフラインですね。他のこういうプログラムには行ったことないですけど、多分この独特な暖かさや、近すぎるわけでもない独特な距離感、心理的安全性とか、ライフラインがここにいると保たれそうな気がします。こういう挑戦するための土台が整う感じは、卓越的なプログラムだとできないし、ETIC.の人のちゃんと一人一人みてくれてる感じがないと多分成り立たないし、横のめちゃめちゃ熱い仲間がいないとできないし、ありとあらゆる要素が組み重なってのライフライン、みたいなイメージです。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

人生を通じて、社会にとってのマイナスを減らしていくということは自分のライフテーマにしたいなと思っています。COHINAも身長という理由でなにかを制限されてる人にとっての機会を広げることだと思ってるし、もともと途上国支援やりたかったのも、不当な理由で可能性を制限されてることへのもやもや感だったなって思っていて、次が何のテーマになるか分からないにせよ、なにか社会の課題を減らすということはブレないと思うのでそこをやっていきたいなと思います。

(*このインタビュー記事は、2019年9月時点のものです)

関連URL

note
COHINA

その後の活躍

「誰かの人生を変えるブランド」を作る、第一歩に共通すること
身長155cm以下の女性のための服 顧客と一緒に作るD2Cが設立1年で月商数千万円に

PROFILE

田中 絢子 COHINAディレクター
早稲田大学政治経済学部卒業。
2017年在学時に、小柄女性向けアパレルブランドCOHINAを創業。
徹底した顧客視点とSNSを駆使したマーケティングが特徴的なブランド。
2019年3月には伊勢丹新宿でポップアップを行う。

戻る