MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

MAKERSは「僕の起業家としての原点」です。

室田雅貴さん

新潟大学大学院 自然科学研究科修了/株式会社Riparia 代表取締役 CEO

MAKERS UNIVERSITY 4期生

Q.
現在、どんな事業やプロジェクトに取り組んでるか教えて下さい。

新潟県の企業と首都圏で働く人とのマッチングサービス「ともるい」を運営しています。都会にいながら、共感や想い入れのある場所である“ふるさと”に自分のスキルを使って貢献・活躍することが出来るサービスです。

“ふるさと”へR(ルーツ)ターンをしたり転職をするハードルは非常に高いです。ハードルをなるべく下げられるよう、まずは副業として“ふるさと”に関われる機会、貢献できる環境を提供しています。

どこでも暮らせる社会を実現するために、現在は副業という切り口で“ふるさと”に関われる事業を推進しています。今後は場所に縛られずに暮らし、豊かに自分らしく生きていくという領域で様々な事業展開をしていきたいと思っています。
現在は新潟県から事業を展開していますが、将来的には地方と都会を結ぶ企業に成長していきたいと考えています。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前は、どのようなことに取り組んでいましたか?また、MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

応募する前は、エンジニアとして多くのIT企業でアルバイトやインターンシップをしたり、総務省・NICTが主催しているSecHack365に参加したりと、エンジニアとしての道を進んでいました。
せっかくWebサービスを作れるのであれば、「多くの人にとって役に立つモノを作りたい」「多くの人が使ってくれるサービスを作りたい」といった想いから、ビジネスにも興味が湧き、起業という生き方も一つの選択肢に入ってきました。

応募に関してはたまたまTwitterで知り、ノリで応募したことを今でも覚えています。失礼ながら、「世界を変えるために!」といった想いは、その時点ではあまりなく、面白そうだから応募してみようかなといった温度感でした。同世代の挑戦している人たちとの繋がり、起業に向けた鮮度の高い情報の吸収が出来ればと思い、応募しました。

Q.
今の事業に至るまでの紆余曲折や、その間にどういう試行錯誤があったのかを教えて下さい。ターニングポイントや転機などがあればそれも含めて教えて下さい。

自分で事業を立ち上げた経験や、やりたいことを明文化して形にするという経験がなかったので、やりたいことをどのようにしたら事業・サービスとして形に落とし込んでいけるのかといったところで悩みました。最初は会社の立ち上げの仕方も分からなかったのですが、創業してから今に至るまでも分からないことだらけで日々壁にぶつかっています。笑

MAKERSに参加したタイミングでは、「日常にもっとワクワクを」という大きなテーマを抱え、事業を考えていましたが、自分は何に向き合っていて、どんなことをしたいのかという点と、MAKERSを通じて、真摯に向き合うことにより、自分自身が心の底から成し遂げたいことが見えてきたと思います。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

まず、社会を本気で変えようと思っている同世代がこんなにいっぱい居るということに驚きました。自分はエンジニアとしての経験をたくさん積んできてはいましたが、エンジニアは手段でしかなく「何のために」という部分が抜けていたことに気づかされました。そこからはひたすら自分の経験と心の奥底にあるもの、何のために何を成し、どうなりたいのかをひたすら問い続けました。
その結果、自分の本当にやりたいこと、向き合っていきたい領域である北極星を見つけることが出来ました。

MAKERSに参加してみて最も感じたことは、「人生は一度きりだということ」です。自分の人生、自分で道を切り拓き、自分で進みたい方向に進む。当たり前だけどなかなか出来ていないことをしっかりとやらないと自分の人生は歩めません。それに気づけたことが大きな変化でした。

Q.
成田ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターである成田さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

新潟で活動している私にとって、身近に起業を志す同志と、行き詰まった際に進むべき道を示してくれるメンターの存在は非常に大きかったです。ゼミ生の同志の仲間とはピアプレッシャーをかけ合いながら事業を推進していっていました。事業は自分で進めていくというのは当たり前ですが、起業したてはどうしても心の中の弱い部分が出ることもあります。月1の成田ゼミを通じて、自分自身の近況のアップデートと、ネクストアクションをしっかりと決めることができたので、前に進んでいる感覚をしっかりと感じることが出来ました。

起業した月の成田さんのメンタリングで、会社を起こしたことを報告する前に、いつ法人化をしたら良いのかを相談してみました。「まだするのは早い」と言われ、創業してしまったことを報告したら怒られたのが印象に残っています。(笑)勢いで起業していました。笑

Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

MAKERSに入ったからこそ得れたものはたくさんありますが、一番大切にしているものは同世代の起業家、同志とののつながりです。新潟を中心に活動していたので、それまでは同世代で挑戦し続ける人たちと出会える機会はあまりなかったです。この点は地方にいる方は特に共感されると思います。

このMAKERSでのつながりは本当に根が深く、事業の相談ではなく、人間として心を許して相談をすることがとても多いです。MAKERSは、今でも何かあったら頼ろうと真っ先に思える場所です。損得で動いたり、好き嫌いで動いたりではなく、「熱」と「熱」がぶつかり合い、魂で語り合える場所だと思います。ホンモノの集まりだからこそ、心で語れます。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

多くのアクセラレータープログラムは、事業の成長を第一に掲げていると思います。事業の成長が起業家の成長にもつながるので、当たり前だとは思います。そんな中、MAKERSは自分と向き合うという文脈が大きいと思います。立ち上げた事業で失敗をしたとしても折れない心、心の底から持っている「熱」は絶やさずにまた挑戦していくために北極星のような軸を見つけることができると、起業家として強くなることが出来ると思います。

事業は自分の「熱」を表現していく手段の一つでしかなく、自分自身が本気で何をして、何を成し遂げたいのかと、MAKERSで徹底的に向き合うことができます。また、同期の皆とも最初に心理的安全性を耕す合宿をするので、本心で語り合える環境ができることが、非常に素晴らしいと思っています。

Q.
あなたにとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「僕の原点」
起業家という道を間近で感じ、そのカッコよさに惚れ、世界の見方が変わったのがMAKERS UNIVERSITYです。もちろん、同志や起業家の先輩、運営の皆さんとの交流、いろいろな刺激を受けての結果だと思いますが、何より人の「熱」が世界を創っているということに気づけたのが非常に大きいかなと思っています。

今世の中にあるどんなサービス・製品も誰かの熱から生み出されています。自分が面白いと思えることを、信頼し合える仲間、一緒に働きたい方たちと一緒になって進めていくことが出来るのは非常に楽しいです。レールの引かれた人生ではなく、自分の人生をしっかり考え直し、言葉の通り自分の人生を歩むために行動できるようになりました。だから、MAKERSは「僕の原点」です。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

「好きな人と、好きな場所で、好きな暮らしを」といった世界観の元、どこでも暮らせる社会の実現を目指しています。当たり前のようなこの世界観をしっかり体現できている人はそんなに多くないのかなと思います。

自分の人生を自分らしく送ることが出来る人を増やしていくことができればと思います。そのために場所への束縛、仕事への束縛を少しでも開放できるような事業を進めていくことができればと考えています。インターネットの進化によって働き方、暮らし方が多様化してきている今だからこそ、多くの人に選択肢を増やしてあげれるおせっかいをしてきたいと思います!

(*このインタビュー記事は、2021年9月時点のものです)

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ともるいライフ

メディア掲載歴

・新潟経済社会リサーチセンター(2019年12月号「センター月報」)
・BSN新潟放送(2019年12月08日「週刊県政ナビ」、2021年02月11日「ゆうなび」)
・UX新潟テレビ21(2020年01月10日「ナマ+トク」)
・NICOpress(2020年2・3月号)
・日経新聞(2020年1月30日発行、2020年9月26日発行、2020年10月3日発行)
・FM GUNMA(2020年2月17日「教養エスプレッソ・気になりTANGO」)
・NST新潟総合テレビ(2020年02月25日「Live News it!」、2020年12月17日「Newsタッチ」)
・BSNラジオ(2020年3月8日「TASKRADIC(タスクラジック)」)
・市報にいがた(2020年3月15日発行)
・新潟日報(2020年3月28日「300㌔のコントラスト」特集、2020年6月16日発行)
・NHK(2020年11月12日「ニュースウォッチ9」)

PROFILE

室田雅貴 株式会社Riparia 代表取締役 CEO
1995年、群馬県前橋市出身。群馬県立前橋高校、新潟大学工学部卒業。新潟大学大学院自然科学研究科修了。大学院在籍中の令和元年に株式会社Ripariaを創業した学生起業家。学生の頃からエンジニアとしてWeb、iOS、セキュリティ、ネットワークの領域に専念。地方と都会を往来しながらエンジニアとしての力を高める。2020年ヤフー株式会社へエンジニアとして新卒で就職するも、リペリアの経営に専念するため退職し、新潟にR(ルーツ)ターン。今は新潟をより盛り上げることに注力し、アルビレックス新潟の最年少オフィシャルクラブパートナーにもなる。

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