MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

「終わり」という変化に優しい眼差しを向けられるよう、無常観の再興を目指す。

前田 陽汰さん

慶應義塾大学総合政策学部2年 / 株式会社むじょう 代表取締役

MAKERS UNIVERSITY 5期生

Q.
現在、どんな事業やプロジェクトに取り組んでるか教えて下さい。

距離と時間を越えた二度目の弔いの機会を作ることができるオンライン追悼サービス「葬想式」に取り組んでいる。
その傍ら、死に関する企画や展示を行っている。
Ex.死んだ父の日展、棺桶写真館など

※死んだ父の日展:https://ddd.sososhiki.jp/
棺桶写真館:https://www.mujo.page/kanokeshasinkan

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前は、どのようなことに取り組んでいましたか?また、MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

集落の無住化をどうソフトランディングするのかという問いを持っていた。
当時は家からスタートし、家の記憶を記録にする「家史」の立ち上げを行っていた(現在もサービス継続中)。MAKERSには同志を求めて応募した。

Q.
今の事業に至るまでの紆余曲折や、その間にどういう試行錯誤があったのかを教えて下さい。ターニングポイントや転機などがあればそれも含めて教えて下さい。

終わりといった変化に優しい眼差しを向ける中で、「人の死」について考える機会が多々あった。祖父の死を機に、葬儀の役割を問い直した結果、今のタイミングで葬想式を事業にしようと思った。
コロナ前から葬儀の小規模化は進み、大切な人のお葬式に参列できない状況が生じていたが、コロナでその流れが加速した。

また、弔いの機会は遺族が主催するものという常識も、時代にそぐわないものになっている。葬儀のように死と対峙する機会が失われると、人生には締め切りがあり、人はいつか死ぬという当たり前を忘れてしまい、生きそびれてしまう。
弔いの場が持つ力と、それをインターネットが補完する未来を確信し、今の事業に至った。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

MAKERSの仲間達は日々懸命に生き、志を果たすために生命を燃やしている。
そういった環境に身を置いたことで、「生き切る」の閾値が上がった。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんな想いで、どのようなことに取り組んでいましたか?

ペースメーカー的にサポートしていただいた。
一番しんどいのは問いが手元になくなった時である。
荻原さんは着実に歩みを進めるための、背伸びをすれば届く問いを投げ、事業に向き合うリズムを整えてくださった。

Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

仲間ができたこと。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

起業=生業を起こす、ではなく、起業=業(カルマ)メイクであること。

Q.
あなたにとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

MAKERS

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

死、別れ、解散、撤退。日々、新しいモノが生まれ、日々、役割を果たしたモノが淘汰されゆく時代。
「終わり」という変化に優しい眼差しを向けられるように、無常観の再興を目指す。

(*このインタビュー記事は、2021年9月時点のものです)

関連URL

むじょうHP
葬想式公式サイト
・自宅葬のここ:https://column.jitakuso.jp
・自宅葬のコラム:https://column.jitakuso.jp

メディア掲載歴

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PROFILE

前田 陽汰 慶應義塾大学総合政策学部2年 / 株式会社むじょう 代表取締役
2000年東京都杉並区生まれ。
2016年から3年間、島根県隠岐郡海士町へセルフ島流しをした際に、成長・存続を過度に追求する風潮に違和感を抱き、よりよく終わることに優しい眼差しを向けることに関心を持つ。2020年にまちの終活を唱えるNPO法人ムラツムギを設立。翌年、終わりを含めた変化に優しい眼差しを向ける事業を展開するため株式会社むじょうを設立。現在は死を日常に溶かす企画や事業を行っている。

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