MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

人々と地域に可能性と選択肢を創る

濱田 祐太さん

株式会社ローカルフラッグ 代表

MAKERS UNIVERSITY 3期生

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前はどんなことをやっていて、今、どんな事業やプロジェクトに取り組んでいますか?

大学2年生のときに、NPO法人TEAM旦波(たにわ)にて、大学生向けのインターンシップ事業を立ち上げて行っていました。 具体的には、挑戦したい地域企業と地域で挑戦したい大学生をマッチングするような事業です。ただ単にマッチングをするのではなく、マッチング後インターン生が地域企業の課題解決に寄与するまでを見据えて、インターンのプログラムを作っていました。
その中で、大学生が企業の課題解決に参画できるのであれば、社会人が参画すればもっと大きな成果を生み出せるのでは?と考えるようになりました。

また、時代の流れをみても、働き方改革が進み、もっと副業・兼業が加速するなということを考え、地域企業で、その地にゆかりのある都市部人材が副業・兼業で働くというような流れを創ることができれば、地域企業にとって新しい可能性や選択肢を創れると思い、今の事業を始めました。

Q.
MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

地元丹後で、インターンシップ事業をずっと取り組んでいる中で、「もっと本格的に事業として行っていきたい」「地域にイノベーションを起こせるような事業に進化させたい」と思うようになりました。とはいえ、「大学卒業したら就職しようかな。」とも思っていました。

まさに、MAKERSに応募する前は、就活もしながら、自分の事業も考えながらというような時期でした。 そこで、家の掃除をしていたら1期生のMAKERSデモデイ(https://makers-u.jp/demoday2018)の資料が出てきたんです。 それを見て、「チャレンジするなら今しかないな。今を逃したら、普通に就職するだろうな。。」と思って、MAKERSにエントリーしました。たしか、応募締め切りギリギリでエントリーしたと思います笑。

チームメンバーとの一枚

Q.
MAKERSUNIVERSITYに入学してから、一番印象に残っている出来事は何ですか?

最も印象的だったのは、2月の事前カリキュラムですね。

それぞれが各地域や各分野で何かしら成し遂げている猛者たちであって、最初は、「自分がココに来てもいいのだろうか?」と思いながら参加したのを覚えています。その中で、プロジェクトワークというものがあり、起業家からのミッションに挑むというものが非常に衝撃的でした。 僕は、そこでMAKERSコミュニティーの多様性を目のあたりにすることが出来ました。
一つのお題に対して、「テクノロジーが得意な人」「農業が得意な人」「金融が得意な人」「地域が得意な人」という全く違うバックグラウンドの人たちと取り組むことが出来たのは、ものすごく刺激的でした。
ちなみに、僕はクラウドワークスさんのプロジェクトワークだったのですが、まさかあのときにワークから会社が生まれるとは思っていなかったです。
(古賀くんのインタビュー記事:https://makers-u.jp/people/makers03/yutaro-koga)

Q.
濱田くんが所属する、宮城ゼミが自身や事業に与えた影響、宮城さんとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びなどゼミについて教えてください。

「君はスタートアップをしたいのか、ソーシャルビジネスをしたいのか分からない。」とメンターである宮城さんに言われた一言がものすごく印象に残っています。

当時僕は、MAKERSに入ってから出会った仲間と「地方×複業」でスタートアップをしようと動き出していました。しかし、一方では、地元丹後を中心にやっていきたいという想いもあり、悩んでいました。 ちょうどその時期のゼミで言われたのが、この一言でした。これを機に、もう一度自分は何をしたいのか?を考えるようになりました。

そこで見えてきたのは、自分がしたいのは、全国各地の地方で事業をするのではなく、他の地域に真似してもらえる前例・モデルを丹後で作るということでした。その後は、元々活動していたNPO法人TEAM旦波に戻り、今は理事として、事業を推進しています。最終的に、NPOで取り組むという意志決定をできたのは、MAKERSだからこそで、他のプログラムでは起こらないだろうなと感じます。ソーシャルビジネスの世界で最先端を走り続ける宮城さんがメンターだったからこそできた意志決定なのではないかと思っています。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

MAKERS UNIVERISITYが他のプログラムと違うと感じるところは、「多様性」と「事務局の手厚さ」なのではないかと思っています。

一般的な起業支援プログラムやビジネススクールは、その多くは株式会社でスタートアップをしていくようなビジネスを作っていくのがメインかと思いますが、MAKERS UNIVERSITYはスタートアップに限りません。運営主体がNPO法人ということもあり、様々なチャレンジを支援してくれます。

もちろん、スタートアップ系の人たちもいるのですが、僕は「まちづくりとNPO」というテーマですし、周りには、演劇をやっていたり、芸術をやっていたり、農業をやっていたりと他のプログラムでは中々出会えないようなジャンルでやっている仲間と切磋琢磨できます。一見相容れないジャンルかも知れませんが、ここで産まれた関係性が10年後、20年後に大きなコラボレーションに産まれるかもしれないと思っています。

地方創生会議in高野山でのピッチの様子

Q.
あなたとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?どんな存在ですか?

MAKERSは、志を持った、切磋琢磨できるような同世代がいる場所です。
大学でもなく、部活でもなく、例えるなら、幕末の「松下村塾」のような場所だと思っています。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

僕は、「人々と地域に可能性と選択肢を創っていく」ということをビジョンに、持続可能な地域課題解決の仕組みを創っていきたいです。

今取り組んでいる副業・兼業の事業はもちろんですが、丹後地域及び周辺地域における「関係人口の創出」「移住定住の促進」「地場産業の活性化」「事業承継」等の幅広い地域課題に取り組んでいきたいと思っています。そして、他地域や他の自治体のモデルになるようなものを作っていきたいです。
そこで、重要になってくるのは「いかにして持続可能な形で地域課題に取り組むのか?」ということです。現状、僕のやっている事業は、地域からお金をもらって行っている仕組みですが、後々は、外貨を稼いでそのお金で地域の課題解決をしていくという循環を地域に作っていければと思っています。

その後の活躍

若者が本当の意味で地域でチャレンジしやすくなるように一石を投じる

関連URL

NPO法人TEAM旦波
ウェブメディアふるさとブリッジ
ふるさと兼業

PROFILE

濱田 祐太

株式会社ローカルフラッグ 代表

1996年生まれ。京都府与謝野町出身。 高校生のときから、「地域活性化」に興味を持ち、大学入学後、ふるさと京都府丹後地域でインターンシップ事業に従事する。 現在は、都市部の人材と地域企業の複業マッチング事業を立ち上げ、人々と地域に新たな可能性と選択肢を創ることに注力している。

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