MAKERS UNIVERSITY

STUDENT INTERVIEW
塾生インタビュー

MAKERSってとてもフラットなんです。失敗を許容する。本当に学び舎だなと思います。

近藤佑太朗さん

株式会社Unito 創業者 兼 代表取締役

MAKERS UNIVERSITY 3期生

Q.
現在どんな事業やプロジェクトに取り組んでいるのか教えてください。

現在は、unito(ユニット)という、帰らない日は家賃がかからない日本発の料金システムを導入した物件マッチングプラットフォームを運営しています。

近年は、無駄なことにお金を使う人たちがどんどん減り、自分のライフスタイルにぴったりな生活ができる最適化社会になってきていると思います。ただ、そんななかでも、まだ無駄にお金を費やしているなと感じていたのが家賃です。家は、荷物がずっと置いてあるから使っているという発想になると思うのですが、もし、荷物をしまって、ホテルのように貸し出すことができたら、住んだ日の家賃だけで、無駄がなくなるのではないか。このような考えから、暮らしの最適化を目指して立ち上げたビジネスが、unitoです。

Q.
MAKERS UNIVERSITYに応募する前は、どのようなことに取り組んでいましたか?また、MAKERS UNIVERSITYにはどんな想いや期待感で応募しましたか?

5年前に会社を創業し、起業1年目の時にMAKERS UNIVERSITYに3期生として入りました。
当時は、地方創生を念頭に、地方の宿泊施設を安価で購入し、購入後改修をし、収益物件にするビジネスをやっていました。地方と東京を行き来する二拠点生活を行っていて、その時感じた「帰らない日の家賃、もったいないよなぁ」というペインが後のunitoの着想につながります。

その頃は、同世代の経営者仲間が少なく寂しいなと思っていた頃で、経営者の友達ができるコミュニティーに入れるのではないかという期待感があり、MAKERSに応募しました。

Q.
今の事業に至るまでの紆余曲折や、その間にどういう試行錯誤があったのかを教えて下さい。ターニングポイントや転機などがあればそれも含めて教えて下さい。

私は出身は東京都ですが、昔ヨーロッパに住んでいたり、クロアチアに留学していたりと地元と言える場所が複数あるような暮らしをしてきました。観光で行くよりも、地元に帰るようなマインドで世界中を移動できたらとても幸せだよねと思っていて、多拠点居住や定額住み放題みたいな世界を作っていきたいなと思っていました。

ただ新しい市場を作るという文化の啓蒙はかなり難しいなと感じていましたし、何かビジネスを立ち上げる時は、タイミングが最も重要だと思っています。
タイミングが悪くて、伸びているプロダクトってないですよね。一方、最近成長しているサービスは絶対にどれもタイミングがいいんです。

当時行っていた事業は、何かタイミングを待つことしかできないと伸び悩みを感じていました。

さらに、そこに覆いかぶさるように、僕自身がザ起業家の失敗みたいなものを経験しSNSで炎上してしまい…。結果的に10kgくらい痩せましたが、失敗を経験できたことはとても良かったと思っています。

多分私たちは失敗を知らないからこそ、失敗を恐れるんですよね。しかし失敗みたいなものを一度経験しておくと、こんなものかというのがわかります。

失敗をしたら、長くても半年ぐらいはブルーな気持ちになるかと思います。
しかし、事業の失敗レベルだと20代でどんな失敗をしても、早ければ1年後、遅くても40代になる頃には、絶対に復活できると思いますので、20代にうちに挑戦をして、失敗を経験するということは非常に大事だなと思いました。

伸び悩みと失敗が重なった頃、今まで行っていた事業は売却し、よりマス向けのサービスに転換したunito(ユニット)を立ち上げることなりました。

Q.
実際にMAKERSに参加してみて、自身にとってどんな変容や進化がありましたか?

古俣ゼミを通して、成長志向であるべきだという考え方が以前よりも大きくなりました。
MAKERS生は、生まれ持った才能も性格も志もバラバラです。
上場企業の社長さんのプレゼンを聞ける機会もありますが、それを自分ごとに変えられるかがとても大事だと思います。古俣ゼミでも、考え方や思想の違いなどを知れましたが、結局何か勉強を教えてもらうわけではないので、熱量の差や考え方の違いを、いかに自分の成長に繋げるかが最も大切だなと感じました。

Q.
古俣ゼミが自分自身や事業に与えた影響、メンターとのやりとりで印象に残っていること、また、月1ゼミでの学びや気づきを教えて下さい。

SNSで炎上していた頃、会社が潰れるかもしれませんと、古俣さんに相談に行きました。
その時古俣さんから、「近藤くんは絶対に成功する人だよ。まだまだこれからだよ」という言葉をいただきました。その言葉がとても嬉しくその後の私の大きな支えとなりました。

古俣さんは、私が成功しようが失敗しようが関係ないはずですが、ただ純粋な支援者、応援者として接してくださるのがとてもありがたいです。ゼミの後も、毎回古俣さんがご飯に連れて行ってくれて、強い繋がりを作っていただきました。

今でも、メッセージを送ると、お忙しいはずですが、3〜4日経てば必ず返信が返ってきます。そういったことが非常に嬉しいです。

MAKERSメンターである古俣さんとの対談記事:https://makers-u.jp/people/mentor-interview/cross-interview

Q.
MAKERSに入ったからこそ得られたことや、MAKERSがあってよかったなと感じていることを教えてください。

MAKERSは、起業家の方やメンターの方、応援団の方などと出会える機会や接する機会が多いです。それを自分のものにできるかは自分次第ですが、たくさんの方々や多様な価値観や志、熱量と出会うことができて本当によかったです。

Q.
学生向けの起業支援プログラムやビジネススクールが沢山ある中で、MAKERS UNIVERSITYがそれらと違うのはどこだと感じますか?

MAKERSってとてもフラットですよね。失敗を許容するというか、どちらかと言えば結構大学に近いのかなと思います。短期間でのグロースを目指すところではなく、結構長期間自分と向き合って、心の底から本当のチャレンジをするような場所だと思います。

Q.
あなたにとってMAKERS UNIVERSITYを一言で表すと何ですか?

「原点」です。
MAKERSの前に色々やってきたことは今とはあまり関係ないなと思います。

MAKERSは、上場を目指す起業家だけではなく、クリエーターやデザイナー、アーティスト、またNPOをやりたい人など様々な人が集まっています。だからそこ専門的な学びがあるわけではなく、本当にその事業をやっていくのかということが大きく問われます。名前にユニバーシティーと入っていますが、本当に学び舎だなと思います。自分からも周りからもたくさん学び、時にはジャンプ台になりえるような存在ですね。

Q.
カリキュラム終了後もMAKERS生と関わりはありますか?

カリキュラム終了後のMAKERS生との関わりは私が一番あるんじゃないかと思います(笑)。
定期的にSUPをしたり、一緒に遊んだり、自分の隣の部屋にMAKERS生が住んでいたり、うちの社員としてジョインしてくれるMAKERSメンバーもいたり、たくさんの関わりがあります。

時には真剣な相談に乗ることもありますが、基本的にはビジネスの話をするというよりも、たわいもない話をしながら遊んでいます。

Q.
あなたの人生や事業を通じて「こんな世の中・こんな未来を実現したい!」というビジョンを教えてください。

自社のunitoというサービスを、日本で一番、そして世界で一番早く広めたいと思っています。

今の時代は、情報社会と言われているように、1時間の中で入手できる情報量も人類史上最も多いです。しかしその中であまり着目されていないのが、暮らしの多様化だと思います。暮らしって人々が気づいていないところで、実はこんな楽しいものがあるんだよというものがまだたくさんあると思っています。

ここ1〜2年ぐらいでオンラインが普及し、オフィスや現地で仕事する必要がないと人々がようやく気づき始めました。

そんな時代の中で、自分が地元だと思えるような場所があったら、絶対いいと思うんです。そういった場所が、1〜2ヶ所だけではなく、100ヶ所ぐらいあったら人生ってもっと鮮やかになると思っています。そんな世界をユーザーの皆さまに体験してもらいたいです。

(*このインタビュー記事は、2021年9月時点のものです)

関連URL

帰省や旅行でいない日は、家をシェアして家賃を節約する「unito(ユニット)」が総額1億円の資金調達を実施。同時に正式版をリリースし、最大24万円OFFキャンペーン開催
東急とUnito、帰らない日は家賃が下がるサービスアパートメント「Re-rent Residence 渋谷」

PROFILE

近藤佑太朗 株式会社Unito 創業者 兼 代表取締役
1994年11月生まれ。東京出身。東欧ルーマニア育ち。
幼少期の3年間、父の仕事の都合上、東ヨーロッパのルーマニアで育つ。大学1年次、国際交流を軸に活動する“学生団体 NEIGHBOR”を設立。その後、クロアチア最高峰のビジネススクールZSEMで観光学を勉強。帰国後、国内スタートアップ、Airbnb Japanで修行し、起業。
創業1年半で、国内5拠点(伊豆大島・六本木・代々木上原・成田・雑色)、海外1拠点(Cambodia,SiemReap)でCARAVANシリーズの宿泊施設・Co-livingを展開。またその内5事業を2019年6月事業譲渡。2020年2月総額1.2億円を調達し、「外泊するほど家賃が安くなるサブスク住居unito」を発表。
東京宝島事業ボードメンバー/財務省 東京活性化サロンパネラー/MAKERS UNIVERSTIY
EO主催 GSEA 日本2位

戻る